1987-07-31 第109回国会 参議院 外交・総合安全保障に関する調査会 第2号
ヨーロッパの状態を見ますと、ヨーロッパに置いてあります西側NATO諸国の戦闘機はソ連は一言も触れておりません、いずれもこれは核搭載可能ですけれども。ヨーロッパには何と四千七百個、数字は正確かどうか知りませんけれども、西側の核弾頭が今でもあると言われております。そうしますと、アジアの陸地にある核弾頭というのはそれほど多いとは思いませんので、ソ連にとってそれほど大きな問題でなかったかもしれません。
ヨーロッパの状態を見ますと、ヨーロッパに置いてあります西側NATO諸国の戦闘機はソ連は一言も触れておりません、いずれもこれは核搭載可能ですけれども。ヨーロッパには何と四千七百個、数字は正確かどうか知りませんけれども、西側の核弾頭が今でもあると言われております。そうしますと、アジアの陸地にある核弾頭というのはそれほど多いとは思いませんので、ソ連にとってそれほど大きな問題でなかったかもしれません。
そうしますと、その次に同盟関係と言われているもの、つまり主義主張、価値概念を共通する国との同盟、これは世界があらゆることで現在までやってきているわけで、ソ連も、ワルシャワ条約機構軍、西側NATOとかいろいろなことでやってきておるわけでございますが、日本の場合、日米安保条約だと存じます。
しかしまた、同様にNATOの枠組みの中で西欧諸国にも要請をし、その中でどうも必ずしもすべて一致するわけではないというようなことはよく報道されるわけでありますが、私がいま申し上げましたような意味で、日本としても西側、NATOのあたりで各国がどういうことを考えているかということを少なくとも考えの上では十分にすり合わせていかないと、われわれが分担すべき役割りというものもはっきりしないと思います。
そういうような全体の背景と、過去十年間においてアメリカが防衛支出をカットしている間にソ連側はステディーに軍事力を増強いたしまして、西側NATO諸国、いわゆるワルシャワ条約諸国との間のバランスがかなり崩れてきたと、そういう背景のもとでこれは西側のおくれを取り戻す必要があるということが最近特にアメリカ政府、これは西ヨーロッパ諸国も大体においてその点については共通の考え方をしておると私ども見ておりますが、
○大河原(良)政府委員 たとえばヨーロッパにおきましては、西側NATO体制、東側はワルソー体制ということで東西間に一応の安定が保たれておりまして、この状態が定着いたしてまいりますならば「安定した緊張緩和の状態」ということがあるいは言えるかと思います。