1995-05-11 第132回国会 衆議院 農林水産委員会 第11号
まず、麦について考えてみますと、麦、特に小麦の場合には、米の場合とは違いまして、食糧用のほとんどが製粉用として使われております。原料小麦の粉質によって粉としての製品が異なり、さらにその粉質の違いによってパン用、めん用、菓子用など用途が大きく変わってまいります。その際、麦の粒質、粉質、そして用途に大きなかかわりを持つのが原料小麦のたんぱく質含量です。
まず、麦について考えてみますと、麦、特に小麦の場合には、米の場合とは違いまして、食糧用のほとんどが製粉用として使われております。原料小麦の粉質によって粉としての製品が異なり、さらにその粉質の違いによってパン用、めん用、菓子用など用途が大きく変わってまいります。その際、麦の粒質、粉質、そして用途に大きなかかわりを持つのが原料小麦のたんぱく質含量です。
製粉用小麦について申し上げますと、まず四半期ごとに小麦粉の需要動向等を踏まえまして、全国の売却数量、売却枠というものを決めまして、製粉企業別に、製粉企業別には過去の一定期間、これはずっと移動して動いて買い受け実績がまた反映されるようになってくるわけでございますが、その売却数量に応じまして売却枠を企業別に決めまして、その枠内で製粉企業が買い受けをするということになっておりまして、内麦につきましては麦管理改善対策
次に、内麦の品質問題についてでございますが、現在、私どもは製粉用といたしましておおむね年間四百六十万トンの小麦を政府から買い受けております。そのうち、おおむね七十万トンが国内産小麦でございまして、これは主として日本めん用の原料として使用されております。これがパンやケーキに使用できないということは、その小麦の持っておりますたん白の量、質の関係でございます。
その主食用ということでやっておりますのはパン類、めん類、それからビスケットなどの原料になります小麦粉を生産するための製粉用の小麦というものを主食用というふうに申しております。また主食用以外につきましては、しょうゆ用なりみそ用なりあるいは飼料用というようなものがあるわけでございます。
現在、私どもは政府から、製粉用といたしましておおむね年間に四百六十万トン買い入れております。このうちおおむね七十万トンが内麦でございまして、この内麦が主として日本めん用の原料として使用されております。これがパンやケーキに使われておりませんのは、内麦に含まれておりますたんぱくの量、質の関係からでございます。
そういうことでございますので、一般の製粉用には向かないということで、製粉会社で購入いたしました場合も全粒粉等にいたしまして、えさ用に主として回しておるというふうに理解をしております。
食管が買い付けたこの食糧用の、製粉用の小麦を製粉会社に払い下げを行ないまして、ここから生ずる、いわゆる製粉から見れば副産物のふすま等に対しては、これは何ら規制をしておらないわけです。
その場合には、ふすまは幾らの値段でというような指示をいたしまして、払い下げの値段の中で調節をしてやっておるわけでございますが、一般の製粉用に回りますものにつきましては、そのような特別な価格を指示しているということでないわけでございます。私どもやっておりますのは、えさ用についてそういうことをやっておるわけであります。
○芳賀分科員 ただいまの第一の点の、製粉用の払い下げ小麦の副産物のふすまについて、現在はそういうことになっておらぬという、そういう答弁を求めたのではないですよ。現在はこういうことになっておるが、とにかく年間二百万トン以上の製粉をやれば、その副産物のふすまの生産量というものは相当大きな数量に上るわけです。これを全然規制しておらない。
○小枝委員 次に、この際小麦の処分方法について一応承っておきたいと思うのでありますが、製粉用の小麦の払い下げ方針はとかく従来大メーカー中心主義というような批判を耳にいたしておるのであります。これでは工場の地方分散とか中小企業の健全な育成をはかるというようなことはむずかしいと思うのであります。
○安田政府委員 小麦が飼料用にいく場合でございますが、食糧庁長官からお答えになりましたが、食管会計の制度に伴いまして、国産の小麦、輸入の小麦が一般製粉用として流れるのが一つと、もう一つ、御承知の通りでありますが、小麦の低質なものを飼料用として輸入しまして、飼料需給安定法の指定物資にいたしまして、これを飼料用として全国に流すものとございます。
これは申し上げるまでもなく製粉用に売却をいたしまして、おもな用途はパン及びめんの消費になっておるわけでございます。大麦は最近精麦の需要が非常に変わって参っておりまして、傾向といたしましては精麦の需要がかなり減退いたしております。そのかわりにむしろ小麦がふえるという傾向でなくて米が精麦に置きかわっておるというような傾向を最近見せておるわけであります。
麦は約三分の二が製粉用、三分の一が大麦で精麦として流れるわけであります。この自給はこれはまだ相当日がかかるのじゃないかと思います。ただ御承知のように、肉は戦争前に比べて三十万トン以上の消費になっております。ミルクは戦争前の百五十万トンを最高と押えれば七倍以上になっておるわけです。この両方ともの消費量も、これは時期的には一時的に過剰現象が出ておりますけれども、着実に消費が伸びておる。
これは製粉用として払下げておるわけではないのでございまして、飼料用として考えておるわけでございます。ただ指名競争入札でございまして、その指名の範囲は畜産団体に限つております。その点だけ実情を申上げておきます。