2021-05-12 第204回国会 参議院 資源エネルギーに関する調査会 第6号
リサイクルの技術革新そのもののみならず、ある製品のリサイクルのしやすさを高めることやリサイクル率の目標設定、さらには製品の物質のトレーサビリティー確保など、リサイクルを行うインセンティブが製品側に発生するような仕組みづくりが重要で、そしてまた、そのような生産活動を行っている企業が適切に評価される日本になることが重要であると、改めて認識をいたしました。
リサイクルの技術革新そのもののみならず、ある製品のリサイクルのしやすさを高めることやリサイクル率の目標設定、さらには製品の物質のトレーサビリティー確保など、リサイクルを行うインセンティブが製品側に発生するような仕組みづくりが重要で、そしてまた、そのような生産活動を行っている企業が適切に評価される日本になることが重要であると、改めて認識をいたしました。
少なくとも資源側から製品側に、本当はこういうバランスで使ってほしいということもフィードバックできるようにならないと、なかなかこの分野も発信力がないんじゃないかなというふうに思っていまして、そういった意味では、今のこの仕組みを急に変えるのは難しいかもしれませんけれども、お互いにプロジェクトや連携を強化していくというところから、大学だけではなくて、省庁も研究所もみんな含めてですけれども、そういったところから
その製品側もできるだけ、クリーンなという言い方が適しているかどうか分かりませんけれども、そういった材料を造ろうという努力はしているというようにEUの法案を見ても感じられますし、日本もそれもしていかなければいけないんですけれども、より上流側ということになりますと、やはり先ほど御紹介いただいたカッパーマークのように、コバルトやリチウムも、これは人道的にも環境的にも安心、安全に造られた素材であるというような
まさに非常に大事なところでして、二十年来、易分解設計、あるいはインバースマニュファクチャリングという概念はあったにもかかわらず、それが思うように進んでこなかったのが、まさにそこに、製品側にモチベーションがなかったというところだと思います。インセンティブがなかった。それが今、少しずつ世論あるいは環境に対する意識の高まりで変わってきているのではないかというふうに私は期待しています。
例えば、今のRoHS規制で鉛の量がどんどん製品側で減っていくということになると、これは廃棄物として持ち込まれる鉛の量も減る、最終処分する鉛の量も減るという、そういう意味では、基本的にはクリーン化の、廃棄物自体がきれいになっていくという方向にこれはつながる可能性が高い。そういった意味で、効果的な制度ということを期待するわけでございます。
外国の例を予算委員会で同僚議員がかなり質問されて余り答えられなかった現状がありますが、スウェーデン等では、塩ビ製品、産業界の製品側からもう全廃にほとんど近い形になっているという先進的な国もありますので、そういう国の精査はまた外務省を通じてでも調べておいていただければと思います。