1958-09-26 第29回国会 参議院 法務委員会 閉会後第3号
また、裁判書原本作成の最終完全な法律上の責任は裁判官にあるけれども、それは、裁判官みずから筆をとってすることを意味するものではないとしております。これは、過般本委員会で表明さあります。秋田地裁民刑事首席書記官及び家裁上席主任書記官の意見もこれに同調的でありましたが、弁護士の中には、書記官の職務の公証官的性質をあげて、現状にやや批判的意見を述べた人もありました。
また、裁判書原本作成の最終完全な法律上の責任は裁判官にあるけれども、それは、裁判官みずから筆をとってすることを意味するものではないとしております。これは、過般本委員会で表明さあります。秋田地裁民刑事首席書記官及び家裁上席主任書記官の意見もこれに同調的でありましたが、弁護士の中には、書記官の職務の公証官的性質をあげて、現状にやや批判的意見を述べた人もありました。
この問題は、昨年八月組合員の待遇改善闘争の一環として、全司法、すなわち全国司法部職員労働組合が全国に指令した裁判書原本浄書拒否運動に関連するのでありますが、名古屋、大阪各高等裁判所管内における裁判書原本作成浄書事務の実際を主として申し上げたいと思います。
なかんずく、秋田市地方裁判所、家庭裁判所、同簡易裁判所におきましては、三十二年の十月ごろから、また、浦和地方裁判所、家庭裁判所熊谷支部、熊谷簡易裁判所におきましては、同年の十二月ごろから、組合員たる裁判所職員中の一部の者が、裁判書原本作成のための浄書の拒否を強行するに至りました。
なかんずく秋田の地方裁判所、家庭裁判所、同簡易裁判所におきましては、昭和三十二年の十月ごろから、また浦和地方裁判所、家庭裁判所の熊谷支部、それから熊谷簡易裁判所におきましては、同じく昨年の十二月ごろから、組合員たる裁判所職員の一部の者が、裁判書原本作成のための浄書の拒否を断行するに至ったのであります。