2003-07-15 第156回国会 参議院 法務委員会 第22号
現在の司法というのは、裁判所中心主義とでもいうんでしょうか、裁判所を中心に物が回っているという状況だと思うのですけれども、余りに裁判所に傾き過ぎたような司法というものからの脱却が必要なんだろうと考えています。庶民が解決してほしいという法的な紛争はたくさんあるのに司法が十分役に立っていない、これはやはり裁判所に傾き過ぎた司法の在り方というものが基本にあるからであろうと思います。
現在の司法というのは、裁判所中心主義とでもいうんでしょうか、裁判所を中心に物が回っているという状況だと思うのですけれども、余りに裁判所に傾き過ぎたような司法というものからの脱却が必要なんだろうと考えています。庶民が解決してほしいという法的な紛争はたくさんあるのに司法が十分役に立っていない、これはやはり裁判所に傾き過ぎた司法の在り方というものが基本にあるからであろうと思います。
この立場は、私の言う裁判所中心主義の訴訟制度の考え方である。最高裁判所の使命とは何であるか。もし憲法問題の処理が使命であるならば、これはアメリカ的な考えであつて、日本の最高裁判所は憲法問題を扱い、民事、刑事問題に対して国家意思を統一するという使命があり、二本建の使命がある。この使命が果せない場合に、他の方法を考える、それは最後の手段でなければならぬ。