1954-11-27 第19回国会 参議院 水産委員会 閉会後第20号
片一方のほうは実際行つて漁をしているものが、広いばかり広くても、魚がいないのではしようがない。それでみんなお願いに来ているのでしよう。
片一方のほうは実際行つて漁をしているものが、広いばかり広くても、魚がいないのではしようがない。それでみんなお願いに来ているのでしよう。
従いまして公海へ出て行つて漁をしてはいけないということはどうも言えないのであります。
○岡崎国務大臣 これは主として農林大臣の管轄でありますから、私から申し上げる点はあまりないと思いますが、私の方の考え方から行きますれば、公海の自由という原則を政府としては堅持しておるのでありますから、その公海に出て行つて漁耕するということに対して、漁業家に行つてはいけないという中止をする勇気は全然ございません。やめろという勧告をするつもりはないのでございます。
向うのほうでは最初申上げたように、アメリカのほうの沿岸に対して、満限に達したところは日本も來てもらつては困る、アメリカも日本の沿岸に行かないということでしようけれども、今までのアメリカ、カナダの漁業の実績というものは、日本の沿岸まで出て來て漁をしたことはない、日本の漁師はアメリカ、カナダの沿岸まで行つて漁をやつておる、これはどういう協定が結ばれようとも、アメリカやカナダは日本の沿岸には來ないと断定的
またそんな危険な区域に行つて漁をしなくてもいいじやないかという考えも起るかもしれませんけれども、今のあの根室の近海としましては、何としましてもあの国後方面の漁田、これがだんだんとこのラインの外に入つて来るのであります。それと南の方の太平洋の漁田、これにすがるより方法がないのであります。
しかしそれは多いというのは、終戦前において漁業をやつておりまして、その当時の経験からの推測であつて、実際はそこに行つて漁をして来た者がないのでありますから確言できませんが、漁師はそれについてマッカーサー・ラインの延長といいますか撤廃といいますか、そういうことをほんとうに熱願しておる次第であります。
そしてそのために漁民があらゆる不便を感じておりまして、小田原市に漁港をつくることによつて、その近在の定置漁業からとれますところのぶりあるいはあぢ、さば、すべての魚が小田原市に集荷され、また小田原市を中心として遠洋漁業を營んでいる者は、港がないためによその港に行つて漁をする状態を續けておるのであります。