しかし、一日当たりのサトウキビ原料処理能力でいえば、分蜜糖工場が合計九千六百トン、含蜜糖工場が七百十トンで、分蜜糖工場が全体の九三%を占めています。ですから、ほとんどのサトウキビの処理ができる能力を有しています。分蜜糖工場が施設の老朽化や過大な設備更新費用の負担で立ち行かなくなれば、サトウキビ農業だけではなくて離島の暮らしそのものが崩壊してしまいます。
製糖工場は、精製した砂糖を作るための分蜜糖工場と、搾った汁をそのまま煮詰めて黒糖にする含蜜糖工場に分類されますが、現在、分蜜糖工場は農水省の所管、含蜜糖工場は内閣府の所管と分かれています。そして、分蜜糖工場の多くが老朽化し、建て替え時期を迎えています。 含蜜糖工場の施設更新、建て替えの状況はどのようになっていますか。
施設も見させていただきましたが、含蜜糖工場は見事に、新たに新設されている多良間工場なども見させていただきました。 やはり沖縄の島々を行きますと、ほとんどはサトウキビ畑です。どこへ行くにも、市街地をちょっと中に入ってもう集落を越えれば全部サトウキビ畑です。そういう形で、今、沖縄の島々は農業を中心に暮らしています。
製糖業は、大きく分けて分蜜糖工場と含蜜糖工場に分類されます。分蜜糖とは、ミネラルなどを含む糖蜜を遠心分離機などで結晶と分離して作る蔗糖だけを精製した砂糖で、ざらめ糖、三温糖、上白糖、グラニュー糖などが精製糖の仲間となります。これに対し含蜜糖は、搾った汁をそのまま煮詰めて、蜜分を残して仕上げた砂糖で、沖縄の黒糖などがこれに当たります。
この中で、農林水産省といたしましては、産地パワーアップ事業において分蜜糖工場における省力化施設の整備を支援しており、国の補助率十分の六となっております。残りの十分の四は、事業実施主体のほか、市町村、県が負担していただく例がございますが、その割合は各事案ごとに話合いで決めていただいていると承知しております。
そして、含蜜糖振興対策費四十億円、これは含蜜糖工場の整備補助などであります。それぞれ必要なものではありますけれども、果たして年度内に全額執行できるかという懸念があります。 市町村事業の内容については、まだ把握されていない状況であると聞いております。
従来は多少行政指導の面におきまして含蜜糖から分蜜糖工場への転換であるとか、あるいは企業の合理化であるとかいったような面の行政的な指導と、あわせていま申し上げましたような融資のあっせん等の措置を講じておったわけでございますが、内地のビート糖と比べてみれば、企業自身についての直接的な指導というものはおくれておったのではないか、こう思っております。
最近分蜜糖工場ができまして、園芸局長から話がございましたように、価格の取りきめや何かについても農民団体と会社の力で協議会を持って最低価格をきめるというようなことで働いておりますので、農民の力も安心して分蜜糖の原料をつくる、しいて黒糖をつくらなくてもいいという移り変わりがここ数年の間に見られております。
次の十三ページは「暖地ビート工場、分蜜糖工場、結晶ぶどう糖工場一覧」でございまして、これはごらんおき願う程度で、あえて御説明をつけ加えることもないかと存じます。 同じく次の十四ページは「結晶ぶどう糖工場」、現在ありまする十一社の名簿でございます。 簡単でございますが、以上でこの資料の御説明を終わります。
奄美群島におきます限り、先ほども申し上げましたように、全体将来計画を入れまして、分蜜糖工場が千五百トンまでも上げれば精一ぱいじゃないか、これは今の見通しでございます。
ただ三十四年度、これは三十四年当初でございますが、例の関税の引き上げなり砂糖消費税の引き下げによりまして、奄美におきましても分蜜糖工場が十分採算がとれるというふうな事情の変化がございまして、これに基づきまして分蜜糖工場ができかけておることは事実でございます。
比較的軍事基地に土地を取り上げられることが少い島尻郡に、昭和二十七年農民が主体となりまして七百五十トンの分蜜糖工場ができています。