1987-04-02 第108回国会 衆議院 決算委員会 第1号
その検討会の結論といたしましては、厳しい蚕糸情勢の中で、繭糸価格安定制度を廃止して海外の産品と裸の競争にさらすということは我が国の蚕糸業の壊滅をもたらすことが明らかである、それから激しい価格変動が生ずるということは生糸の商品としての特性あるいは蚕糸業の零細さから見て、流通、消費の面から見ても悪影響を及ぼすというようなこと、それから価格安定制度を廃止いたしまして、例えば一定の保証価格と販売価格の差額などを
その検討会の結論といたしましては、厳しい蚕糸情勢の中で、繭糸価格安定制度を廃止して海外の産品と裸の競争にさらすということは我が国の蚕糸業の壊滅をもたらすことが明らかである、それから激しい価格変動が生ずるということは生糸の商品としての特性あるいは蚕糸業の零細さから見て、流通、消費の面から見ても悪影響を及ぼすというようなこと、それから価格安定制度を廃止いたしまして、例えば一定の保証価格と販売価格の差額などを
そんなことでございますが、先生御指摘のとおり、大変最近蚕糸業をめぐる情勢は厳しいわけで、基本的には絹需要の大幅な減退、そういうことによります生糸需給の不均衡とか、あるいは蚕糸砂糖類価格安定事業団における膨大な生糸の在庫とか、それに伴う財政の赤字ということで極めて悪いわけでございますが、今後におきましては、私はやはり現下の厳しい蚕糸情勢のもとではございますけれども、養蚕主産地の形成及び中核的養蚕農家の
○政府委員(関谷俊作君) まず、乾繭の輸入につきましては、先ほど来の御議論にもございましたように、私ども事前確認制というものによりまして、いわゆる需要と結びついた形での輸入を、しかも全体の需要動向から見て必要最小限のものを認めるということで対応してまいりまして、現在は今お尋ねにございましたように、現在の繭の取引値段から申しますと非常に難しい状態にございますが、いずれにしても全体非常に厳しい蚕糸情勢でございますので
また、現下の厳しい蚕糸情勢のもとでは、養蚕主産地の形成及び中核的養蚕農家の育成等により足腰の強い低コスト養蚕の実現を図っていくことが大事だと考えております。このため、各種生産対策を、高能率な養蚕の展開が可能な地域において重点的、集中的に実施することとし、厳しい状況のもとでありますが養蚕業の安定を図ってまいりたいと考えております。
特に、現下の厳しい蚕糸情勢のもとでは養蚕主産地の形成及び中核的養蚕農家の育成等により、足腰の強い低コスト養蚕の実現を図っていくことが大切であると考えております。
○説明員(田中宏尚君) 最近の厳しい蚕糸情勢をもたらしました基本的原因といたしましては、何といいましても絹需要の大幅な減退ということでございますけれども、こういう大幅な減退につきまして的確な予測ができなかったということは我我としても率直に認めざるを得ない点と思っております。
このような状況に対処するために、農林水産省といたしまして、需給の改善を図ることが基本と考えておりますので、需要の維持拡大対策、そしてまた輸入先国との協議によります生糸、絹織物等の輸入の縮減また繭の減産の指導、そして製糸業の設備の廃棄、これらの対策を通じ需要供給両面にわたる需給の均衡に努めてまいっておるところでございますが、今後ともこれらの諸対策の実施を通じまして厳しい蚕糸情勢に対処してまいるという基本姿勢
ただ、ただいまお尋ねがございましたように、この助成事業の規模等についてでございますが、その財源になります中間安定等勘定におきます利益金、これの発生が今後当分、いまの蚕糸情勢からいたしますと当分の間は見込めないというふうに考えられます。
○政府委員(二瓶博君) この助成事業の関係でございますけれども、これは日本蚕糸事業団ということで仮に統合をしない場合におきましても、現在の蚕糸情勢からいたしますと、やはり当分利益金の発生というのが見込めないと思います。統合した場合におきましてもそのまま引き継ぐわけでございますので、同じ状態であるというふうに思うわけでございます。
ただ、厳しい蚕糸情勢でもございますし、やはりこの養蚕面の生産性の向上というものが緊急課題でもございますので、今後とも助成施策も講じますし、先ほど来お話のございます蚕業改良普及事業といいますか、こういう指導の面も通じまして、生産性の高い、足腰の強い、高能率な養蚕経営の育成に努めてまいりたい、かように考えております。
○二瓶政府委員 五十六生糸年度に適用いたします基準糸価等の行政価格につきましては、単なる価格という問題だけでなしに、これの背景となります一般経済の動向なり蚕糸情勢というか、そういうものを十分踏まえた上で決定をすべきものというふうに考えるわけでございます。
○串原委員 ともかく在庫が大変あるので、それが頭にのしかかっていてまことに蚕糸情勢好ましくない。このことは現実として理解しないわけにはいきませんけれども、いまお話しのようにすぐというわけにはいかないでしょう。しかし、何としてもこれは在庫を減らしていくという努力を官民一体となって全力を挙げなければならぬ、こう考えておりますので、その努力に期待いたしたいわけでございます。
数日前から私たちのところへ各業界から要請が出ておりまして、御存じのように、蚕糸情勢というものが、糸価の低迷によって、石油危機、景気後退で需要の落ち込みがはなはだしく、国内需給が悪化し、生糸の消費減少とともに、今年の三月ごろまでは何とか基準糸価、すなわち一万円以上は保ってきたわけでありますが、四月ごろから低落して、現在九千三百円ぐらいになっております。
いろいろと世界の養蚕、蚕糸情勢が変わってくるということも、それは考えに入れなければならぬが、きのうの参考人の御意見等を見ても、当分この需給関係は変わらないだろう、こういうことでございますから、それならば、はっきりこれは政府の責任ある見通しとして出してもらって、それに対する積極的な予算措置対策もぜひ考えてもらいたい、このように思うわけです。
最近における内外蚕糸情勢の変化、特に中共生糸の輸入問題などに対応いたしまして、私思いますのに、世界の蚕糸生産国が提携協力して、生糸の潜在需要を喚起するような国際的にも対処する道があるのではなかろうか、適当に措置することが必要ではなかろうかと思うのであります。
新しい蚕糸情勢に対処して生産費を基調とした繭糸価格の安定帯を慎重に再検討することを要求するものである。よって此の際政府は早急に安定審議会を開催し、恒久的繭糸価格安定制度の確立を期すべきである。」という決議をいたしました。
この点を見ても、養蚕農家というものが相当なしわ寄せを食っておるということがわかるわけでございますが、これは不況時の価格体系であって、現在のように蚕糸情勢というものが相当上に向いてきておる、また政府も多少は価格を変えようというような考え方にあるようでございますけれども、私どもが現在の実態を見たときには、非常に繭価が圧迫をされておるので、今後の繭価の算定ということにつきまして、安定法の規定しておる生産費
その十六万円を算出された当時の蚕糸情勢と今日とでは非常な違いがあるということは御承知だと思うのでございますが、これについて、当局が現在十八万円の時価で——この時価という問題はこの間から非常に問題になっておりますが、これを大体妥当と考えられておるようでございますが、しかし、これを認めるについて、現在の需給均衡価格というものが幾らになるか、その算出された基礎というものをお話しいただきたい。