2017-05-30 第193回国会 衆議院 厚生労働委員会 第24号
○鈴木参考人 私は、仙台、宮城の地域で、民間の虐待防止活動の立場から、十八年間この活動をしてきたそういう立場から、今回の法改正及び今後の児童福祉のあり方について少し意見を述べさせてもらいたいと思います。 まず、こういう機会を与えていただいたことに感謝したいと思います。 私、本業は精神科でソーシャルワーカーをしています。精神科は虐待された人たちの本当に吹きだまりのような感じを私は受けています。
○鈴木参考人 私は、仙台、宮城の地域で、民間の虐待防止活動の立場から、十八年間この活動をしてきたそういう立場から、今回の法改正及び今後の児童福祉のあり方について少し意見を述べさせてもらいたいと思います。 まず、こういう機会を与えていただいたことに感謝したいと思います。 私、本業は精神科でソーシャルワーカーをしています。精神科は虐待された人たちの本当に吹きだまりのような感じを私は受けています。
それをさらに広げ、保護した子供の自立支援、それから虐待した親の指導、支援、さらには、そもそもの虐待の発生予防、そういう子供と家族に対する総合的なかかわりの中で虐待防止活動を進めていくという観点を確認したのが、前回の平成十六年改正であったと思います。その趣旨は、国と自治体の責務を定めた防止法四条などにあらわれております。 特に、私として重視したいのは、虐待した親に対して指導、支援をする。
その意味で、私は、虐待防止活動にとって、この第三のステージこそ大切な部分だと思っています。虐待の再生産を治療でやめさせなければ、子供を幾ら親元から引き離して保護しても、次々と虐待が再生産されてしまうからです。このステージでは、虐待で傷ついた子供をいやす治療、ケアの手だてが児童福祉施設に求められるべきです。そして、親自身を治療へ結びつける契機が必要となってきます。
次に、虐待防止活動の妨げとなる当面の問題点についてでございますが、児童を入所させる先の乳児院、それから児童養護施設の入所児童数が定員いっぱいに近くなりまして、新たな入所が困難になってきております。 それから、ケースワーク上の進行管理がまだ徹底されていないのではないかと考えております。 次に、虐待防止の埼玉県の取り組みについて申し上げます。