2017-03-22 第193回国会 参議院 環境委員会 第4号
藤野医師は、以前から、チッソが工場操業を停止した後のいわゆる残留メチル水銀汚染の影響が今後重要になるとこの人は指摘しておられたんですが、特措法の救済対象年齢を一九六九年十一月までとしていることは、要するに、もう排水をやめたから、やめたら一年か二年後ににわかに被害がなくなるなんていうことは、これ常識的に考えてもないわけですよ。
藤野医師は、以前から、チッソが工場操業を停止した後のいわゆる残留メチル水銀汚染の影響が今後重要になるとこの人は指摘しておられたんですが、特措法の救済対象年齢を一九六九年十一月までとしていることは、要するに、もう排水をやめたから、やめたら一年か二年後ににわかに被害がなくなるなんていうことは、これ常識的に考えてもないわけですよ。
実は、水俣協立病院の藤野医師の調査によれば、不知火海のある島で昭和四十六年と五十二年から五十三年、つまり六、七年の間を置いて同じ住民三百四人に対して水俣病検診を実施したところ、手足の感覚障害など水俣病の症状がこの間に激増しているわけです。
その一例として、水俣協立病院の藤野医師らの「御所浦住民の自覚症状、神経症状の推移」という報告、その中身はどうかと質問しましたら、長谷川環境保健部長は一応その中身について簡単に触れたんですが、その後がよくないですね。「メチル水銀のいわゆる慢性微量汚染の健康影響につきましては、研究者の間でもいろいろの御意見があるところでございますので、私の意見は差し控えさせていただきます。」と。
現在のかなり減った汚染の状況でも、先ほど申し上げた藤野医師らの報告では、かつて患者であった人の病状が進んでおる。それから、これは六年前の調査に比べて、当時患者でなかった人も新たに患者になっている疑いがあると、こういう極めてショッキングな報告があるんですね。
水俣協立病院の藤野医師らの「御所浦住民の自覚症状、神経症状の推移」という報告がありますが、これは環境庁、この中身はどういうものですか。