1999-06-03 第145回国会 参議院 経済・産業委員会 第15号
その要因と申しますのは、一つは、我が国最初の再処理施設ということでございまして、基本的な部分というのはフランスから技術も入れたわけでございますけれども、やはり相当トライ・アンド・エラーというのがあったということで、その過程におきましては、昭和五十三年の酸回収蒸発缶のトラブル、五十八年、五十九年ともに溶解槽のトラブルによりましての補修、こういったことがあるわけでございます。
その要因と申しますのは、一つは、我が国最初の再処理施設ということでございまして、基本的な部分というのはフランスから技術も入れたわけでございますけれども、やはり相当トライ・アンド・エラーというのがあったということで、その過程におきましては、昭和五十三年の酸回収蒸発缶のトラブル、五十八年、五十九年ともに溶解槽のトラブルによりましての補修、こういったことがあるわけでございます。
昭和五十三年には酸回収蒸発缶のトラブル、昭和五十八年には溶解槽のトラブル等、運転初期におきましては種々のトラブルというものを経験してございます。そういったトラブルというものはその都度克服をして、改修等をきちんといたしまして実績を上げてきておる。
なお、ウランの濃縮蒸発缶、それからプルトニウムの溶液蒸発缶などは停止中でございました。 なお、溶解槽から分離精製工程までの間の使用済み燃料の相当量で申しますと、約一トンぐらいになろうかと存じます。また、分離精製工程の中にございます今申し上げたものでございますが、これも使用済み燃料の量でいきますと大体一トン分ぐらいかなというふうに見ております。
にもかかわらず、「我が国の再処理施設の蒸発缶等に設けられている熱的制限値百三十五度Cは妥当なものである」というふうになっているんですね。 長官にこの問題について後でお聞きしようと思いますが、実測値、トムスク7の調整タンクが爆発したときの溶液の温度は何度だったか、それだけ答えてください。あとの議論はまた改めてやります。それだけですよ。わからなかったらわからない、それだけ言ってください。
これはその工場が再処理の実需要を賄う工場であるとともに、パイロットプラントとして先行プラント的性格を有する工場であったということにおきまして、一面通らざるを得なかった道というふうにも私ども考えておるわけでございますが、まず御指摘の高温の硝酸による金属腐食でございますが、これにつきましては、耐食性に非常にすぐれました材料、チタン5タンタルという材料でございますが、を酸回収蒸発缶とプルトニウム蒸発缶に使用
ただし、そうあったからといいまして、その原因を究明しないでそのままにしておくことは非常によくないわけでございますし、当然、例えば酸回収蒸発缶のトラブルあるいは溶解槽のピンホール等々につきましては、その原因を徹底的に究明いたしまして、その都度補修してきておるところでございます。
溶解槽にピンホールが発生したり、あるいは酸回収蒸発缶にピンホールが発生して、それを取りかえるというようなこともございました。ただ、このトラブルは、その都度我が国の技術力により徹底してその原因を究明し、所要の対策を講じまして問題点を克服してきております。
具体的に申し上げますと、主なものでございますけれども、酸回収蒸発缶のピンホールが発生したとか酸回収精留塔のピンホールの発生あるいは溶解槽のピンホール発生等々がございまして、そのために運転を中止して、その間修理をしたということがございます。そのためにかなり稼働実績が悪いことは事実でございます。
このうち原子炉等規制法に基づきましていわゆる事故報告ということで報告を受けましたものは、昭和五十八年二月十八日に発生いたしました濃縮ウラン溶解槽からの漏えい、それから五十八年二月十九日に発生いたしました酸回収蒸発缶からの放射性物質の少量の漏えい、この二件でございます。
○中村(守)政府委員 現在の東海村の再処理工場がトラブりまして運転を停止するというようなことはい溶解槽とか蒸発缶といったいわば高濃度の硝酸液を処理するところの設備におきまして溶接部分にわずかな傷が生じて、そこから内部の放射性を持った物質が漏えいするということが問題としてございまして、これの修理に手間暇がかかるということで、こういう腐食が起こらないような材料の選定あるいは溶接法というものが一つの大きな
○大町参考人 プルトニウムの蒸発缶につきましては、プルトニウムの蒸発に関するいろいろな計測装置がございます。この蒸発部の計測装置の部分に微細な漏えいが発見されたわけでございます。漏えいと申しましても、この漏えいはプルトニウムの濃縮液そのものではございませんで、プルトニウムの蒸発と申しますと大部分が水分でございますけれども、その水分の凝縮液がわずかに漏れたというものでございます。
それは、プルトニウム蒸発缶のステンレスに予想外の腐食が進み、上半分を取りかえざるを得なくなったという実態が出てきましたね。この原因は何と見ておりますか。これこそ驚くべき事態ではないかと私は思うのですよ。
○説明員(坂内富士男君) 今先生御指摘のとおり、東海再処理工場では五十二年以降いろいろのトラブルを経験しておるところでございますが、現在そういったトラブルに対して徹底的な原因究明というものを行ってきておるところでして、工場の操業に非常に大きな影響を与えるような酸回収蒸発缶であるとか、酸回収精留塔であるとか、あるいはまた溶解槽であるとか、そういったものについてのトラブルの原因ということが究明されております
先生御指摘の再処理工場におきます十ラブルにつきましては、主なものといたしましては、酸回収蒸発缶の故障とか酸回収精留塔の故障あるいは溶解槽の故障というようなものがございますが、これらにつきましてはその原因というものはわかっておりまして、大体共通的な問題といたしまして高濃度の硝酸、硝酸の使用条件としては比較的温度の高い状況の中で発生しておるものでございます。
それから先生御指摘の、東海再処理工場ではこれまで数多くのトラブルがあったではないかということでございますが、トラブルの数につきましては何をその勘定に入れるかということで、いろいろあろうかと思いますが、主なものといたしましては、酸回収蒸発缶の故障とか、あるいは酸回収精留塔の故障あるいは溶解槽の故障といったようなものが主要なものかと思います。
○佐藤昭夫君 ところで、いろいろ説明があったんですけれども、一つの重大な問題は、この二月十五日の試運転に先立つ定期検査で、問題の酸回収蒸発缶あるいは溶解槽、こういうものの点検はきちっと行われておったのかどうかという、ここが問題でありますが、一月の動燃の発表によりますと、承知をしておる限り、ピンホール事故前歴がある装置の安全点検を科技庁の検査官の立ち会いで行い、健全性を確認したというふうに発表されておりました
○参考人(中島健太郎君) ただいま先生のおっしゃいましたのは、五年前の酸回収蒸発缶のことであろうと思います。これはちょうど五年前の八月に起こったわけでございますが、事象といたしましては、エバポレーター、蒸発缶に加熱用の蒸気を供給しておる、その蒸気の凝縮水の系統に、ほんの微量でございますが中の液が漏れたということでございます。
内容としましては、蒸発缶の処理能力、それから加熱用の蒸気がございますが、これの温度の警報、それから加熱用蒸気の緊急操作、それから蒸発缶セル内の負圧の測定、こういうことを行ったわけでございます。御指摘のように線量が高うございますから、直接材質を調べるということは行っておりません。
○高岡政府委員 溶解槽にいたしましても酸回収蒸発缶にいたしましても、故障を重ねておるわけでございます。そういう状況ではございますけれども、先ほど申し上げましたように、使用済み燃料を湿式で硝酸溶液で溶かして処理をして、残っておりますウラン、プルトニウムを回収し廃棄物を処理するという、基本的な技術としましては信頼し得る技術であるというふうに考えております。
○村山(喜)委員 私は、東海再処理工場での溶解槽のトラブルの問題やあるいは酸回収蒸発缶のピンホールの問題について、若干の質問をしてまいりたいと思っております。
そこで、これは酸回収系加熱部のトラブルでございますが、五十三年の八月に酸回収蒸発缶が腐食をされて穴があいた。これは高温の硝酸によるものだと思いますが、一年余り休止をしまして中の管を総入れかえをした。二年前に社会党の調査団が参りまして現地を調査いたしましたときに、全部取りかえたからもう大丈夫だということであったわけです。
○参考人(瀬川正男君) ラアーグと比較いたしまして、やはり何分にも向こうが最初から私どもの先生であったわけでございますが、しかしラアーグに比較して特に東海プラントが故障が多いというようなふうには考えておりませんが、先ほどの酸回収蒸発缶は、ラアーグはもはや三台目のものを据えつけておりまして、われわれはいま二台目のものが故障を起こしたというふうに、各国ともほぼ同じ経験を目下積み重ねつつある。
○参考人(瀬川正男君) 溶解槽の故障は去年とことしが初めてでございますが、それまでの故障というのは溶解槽には六年間なくて、主とした故障は酸回収蒸発缶の故障が二回あったということでございまして、溶解槽はそう簡単にいままで故障を繰り返したというわけではないと思います。
○山原委員 最近のピンホールによるトラブルを見ますと、この再処理工場で五十三年八月に蒸発缶に生じております。その次に、五十六年の二月に精留塔で生じていますが、いずれも高クロムニッケル鋼のパイプ、腐食に強いと言われる高クロムニッケル鋼になぜ穴が生じるのかということですね。
この発生量がふえる原因について、「上記試験」つまりホット試験で「発生した高放射性廃液、中放射性廃液及び低放射性廃液を各種蒸発缶で処理し、除染係数の測定、濃縮減容に関する試験を行ってきた。除染係数については、設計値を十分に満足するものであった。」こっちの方がいいのですよ。除染係数の方がいい。「高放射性廃液の濃縮減容については、鉄の含有量が多いため、」これが新しい発見なんでしょう。
しかもこれは科技庁の方にも重大な問題があると私は思うのですが、五十五年九月二十二日の「動力炉・核燃料開発事業団の再処理施設のホット試験に係る試運転の結果について」という報告書、ここで高放射性廃液蒸発缶の蒸発濃縮試験について、「分離第一サイクルからの廃液及び酸回収蒸発缶からの濃縮液を高放射性廃液蒸発缶に供給しその除染係数を求めたところ設計値を満足することが確認された。」
そこに「今回の試験では硝酸濃度の低い間は、ヒドラジンの分解反応はゆるやかでヒドラジンは蒸発缶内に蓄積されるが、硝酸濃度が高くなると急激な分解反応をおこし、蒸発缶内のヒドラジン濃度が低下することがみとめられた。このことにより突沸現象は、蒸発缶内に蓄積されたヒドラジンが急激な分解反応(発熱反応)をおこし」云々のことが書いてありますね。