1984-07-26 第101回国会 参議院 大蔵委員会 第25号
○政府委員(小野博義君) まず、新会社の原料調達システムとそれから小売公社の原料調達の方法にっきまして、一つは法律的な問題でございますけれども、現在たばこの耕作はたばこ専売法によって一般的に禁止されておりまして、俗称葉たばこ専売と申しておりますけれども、公社による耕作許可がなければ耕作ができないわけでございます。
○政府委員(小野博義君) まず、新会社の原料調達システムとそれから小売公社の原料調達の方法にっきまして、一つは法律的な問題でございますけれども、現在たばこの耕作はたばこ専売法によって一般的に禁止されておりまして、俗称葉たばこ専売と申しておりますけれども、公社による耕作許可がなければ耕作ができないわけでございます。
なお、現在の葉たばこ専売法のもとにおきましても、公社はたばこ耕作審議会に諮りまして、その答申に基づき生産費を基礎として葉たばこの価格を決定してきたところでございますので、「再生産を確保する」という表現になりましても、価格の算定の方法が現行の実態と基本的に変わるものではないというふうに考えております。
○長岡説明員 今回の制度改正で今までと違うことになりましたその基本を御説明申し上げないと、御理解いただけないと思うのでございますが、今回は葉たばこ専売ではなくなります。それで、製造たばこの用に供する葉たばこについて契約をして、そして製造たばこの用に供し得るものを全量買い上げするという仕組みでございますね。
葉たばこ専売制度が、全量買い取り制度ということで実質的に維持されるとはいえ、国際的な比較で見た価格の高さは、今後の大きな課題であることは明らかであります。この価格の問題は、いわば我が国農業の宿命とも言うべき難題であり、価格差だけに立脚した輸入政策を指向すべきではないことは、他の農産物の自由化問題と同様であります。
先ほどビスケットその他の例もお挙げになりましたけれども、ビスケットとたばことの違いは、これは釈迦に説法でございますが、私どもが公共企業体であり、いわば独占企業であるということ、また葉たばこ農業につきましても、いわゆる葉たばこ専売で全量買い上げという仕組みになっていること、その他私どもの置かれている立場の特殊的な事情から、私どもといたしましては、でき得る限り公社の努力によってこれらの問題を解決し、日本
しかし同時に葉たばこ耕作者への影響等を十分配慮する必要がございますので、これは率直に言って、営農という側から見れば農政の問題でありますし、それから専売の側から見ますならば、葉たばこ専売という問題でもございますので、これらの十分調整を図りながら慎重にこれから検討をしていく。実際問題、こうして国会へ出ておりましても、気にかかっております問題の大きな一つでございます。
したがって、いずれにいたしましても、これが葉たばこ専売であり、またまさに独占事業であるという今日の経営形態でございますが、この葉たばこ問題につきましては、今後の推移の中でも絶えず意見交換をしながら、対応策は耕作者の皆さん方とも一緒になって考えていかなきゃいかぬ問題だという問題意識は持っております。
○長岡説明員 御指摘の点は、臨調の答申に出ている問題であろうかと存じますけれども、臨調の答申では、現在の全量購買制を廃止する、いわゆる葉たばこ専売制度を廃止して、契約制度にすべきであるという御提案がございます。
また、葉たばこの問題につきましては、お尋ねのように、現在過剰在庫がありますし、また国産葉たばこは国際価格から大幅に乖離しておりますので、他の農作物と同様に、大変合理化が必要とされておることは御案内のとおりでございますけれども、しかしいま葉たばこ専売をやめて一挙に契約制に移るといっても、臨調の御報告によりますと、その契約制の内容もはっきりいたしておりませんし、それではたばこ耕作者が大変不安に感ずるのではないか
○説明員(後藤正君) 先生の御指摘の、全量買い上げの制度は、これは葉たばこ専売制と大変かかわり合いがあるわけでございます。私どもは現在葉たばこ専売制を継続する方がベターであるという見解を持っておりますので、ただ、現在でも公社は、全然使えない非常に異臭とか異常というような葉っぱは、これは購入前に廃棄という制度がございます。
これを農林省に移すということの可否でございますけれども、何分明治三十一年に葉たばこ専売が行われまして以来、現在まで非常に長い歴史を持ち、その間に専売局当時から専売公社、現在に至るまで葉たばこの耕作に関しまして各方面で専売公社におきまして研究を重ね、またそのための指導の要員というものの育成もしてきておるということでございますので、そしてまた、この専売は葉たばこ、それから生産、販売、全体が一つの専売制度
葉煙草専売法から煙草専売法、つまり、部分専売から完全専売に移るわけでありますが、その移行は、葉たばこ専売だけでは脱税が多いというのが一つの理由ではありましたけれども、実際はいまのような戦費調達のためであった、こういう財政難に対処するためだと。いいですね、その点は。
○政府委員(名本公洲君) 三十一年の葉たばこ専売から三十七年の葉たばこ、製造、それから販売までまいりました専売の過程におきましては、先生御指摘のように、葉たばこ専売だけでは専売としての実を上げることが必ずしも十分でないということから、全体の専売に移行したというふうに理解をいたしております。
○説明員(泉美之松君) 葉たばこの耕作ということは、専売制度が、明治三十一年に葉たばこ専売が始まったわけでありますが、それ以来専売局及び専売公社がずっとお世話を申し上げて今日に参っておるところでございまして、専売公社としましては葉たばこの需要者といたしましてこういう品質の葉たばこをつくっていただきたいという強い願望を持っておるわけでございまして、そういう点からいたしますと、農産物であるから農林水産省
しかし葉たばこ専売制になっておるから品質が劣化しても買わざるを得ないのですということを申し上げたのでございまして、私は日本のたばこ耕作者の方が土壌条件及び気象条件で大変困難な中におきましてたばこ耕作をしてこられました、その努力に対しましては非常に敬服しておるところでございまして、その点につきまして私の真意があらわれていないといたしますれば、その発言は訂正さしていただきます。
さらにいろいろ葉たばこ専売事業を取り巻く環境も厳しくなっている。しかも五六%からのものを税金で先取りされるというような状況になって、農民にしわが寄りそうだという心配を基底にしながら私はこの質問をしているわけです。
わが国の場合には、明治三十一年から葉たばこ専売が始まりました。明治三十七年に製造販売を含めました完全専売になって、今日まで七十有余年を経ておるわけでございます。確かに白地に絵を描くのでございますれば、諸外国にございますように民営にすることもできることと思うのでありますけれども、すでにこの七十有余年の間に歴史的にでき上がったものでございますので、それを民営に移すことにつきましてはなかなか困難が多い。
○泉説明員 専売公社が葉たばこ専売制のもとに全量購買いたしておるという点からいたしますと、こうしたいわば農政負担的なものを専売公社が負担しているということはやむを得ないことだと私は考えております。ただ世間では、専売公社がそれほどまでの多くの農政負担をしていることについて御存じない方もございますので、その点は御理解をいただきたい。
私どもといたしましては、専売制によって国及び地方団体に財政寄与をいたしておるという点、それから、葉たばこ専売によりまして、葉たばこ耕作農民に対しましてその耕作した葉たばこを全部買いとることによりまして、耕作者の労に報いておるという点、それから専売制によってできるだけ安い価格で消費者に製造たばこを提供できておる点、そういった点が専売制のメリットだと考えておるのであります。
それからたばこ専売法の三十四条に、これも先生御案内のとおり、定価の中には地方税、道府県、市町村民税両方を含まなければならないというような規定がございまして、こういった法制的裏づけと、それから明治三十一年の葉たばこ専売制度実施以来、たばこ専売については、一貫して財政収入を上げることが目的とされて今日に至っているわけでございます。