1979-05-08 第87回国会 参議院 外務委員会 第10号
○穐山篤君 菱洋丸事故については、もっと専門的に後ほどお伺いをしますが、議定書の方をちょっと見てもらいたいんですが、この中でやや解釈に難があると思われる、あるいは過去の海難事故の経験から考えてみて、少し無理があるなと思われる点を二つだけお伺いをしておきます。
○穐山篤君 菱洋丸事故については、もっと専門的に後ほどお伺いをしますが、議定書の方をちょっと見てもらいたいんですが、この中でやや解釈に難があると思われる、あるいは過去の海難事故の経験から考えてみて、少し無理があるなと思われる点を二つだけお伺いをしておきます。
○穐山篤君 これは海員組合からも――和田先生は専門家ですからまたお話があるんでしょうけれども、ざっくばらんに申し上げて「かりふおるにあ丸」「ぼりばあ丸」の事故の際にも、その点についての論争が労使の間あるいは行政当局を含めて議論がありましたけれども、もっと深刻に議論をされたのは、この五十一年の菱洋丸事故以来、船級登録制度というのは何だろうか、社会的な背景、基盤というものは何だろうか。
この後、関係者の間で、いわゆる設備、救命艇の問題について大いに議論がされたのはいいことなんですが、残念ながら昭和五十一年に起きましたこの菱洋丸事故では、前回の事故の教訓というものが十分に生かされておらなかったというふうに断定せざるを得ないと思うんですね。 たとえば、菱洋丸の事故の場合に、左舷の救命艇は降下せず、それから右舷の膨張式救命いかだはコンテナのままで、これが展張しなかった。