2016-04-19 第190回国会 参議院 法務委員会 第8号
今日は、鹿児島の志布志事件の川畑幸夫さん、そして栃木の足利の菅家利和さん、東京で築地警察署公妨事件、冤罪事件の二本松進さんが同じ危機感を持ってこの会場に来ています。 先日、私たち冤罪被害者は法務委員会の皆さんに文書をお届けしましたけれども、お読みいただいたでしょうか。
今日は、鹿児島の志布志事件の川畑幸夫さん、そして栃木の足利の菅家利和さん、東京で築地警察署公妨事件、冤罪事件の二本松進さんが同じ危機感を持ってこの会場に来ています。 先日、私たち冤罪被害者は法務委員会の皆さんに文書をお届けしましたけれども、お読みいただいたでしょうか。
今日は、事件捜査とDNA型鑑定について、具体的に言えば、冤罪が明らかになった足利事件、その教訓は何なのか、そして、菅家利和さんが冤罪だったということが明らかになった以上、じゃ真犯人というのは誰なのか、そういう問題に絞って、DNA型鑑定の現状とそれから問題点、そのことについてお聞きをしたいと思います。
菅家利和さんは今でも、私は冤罪になったことは非常にうれしいことだけれども、じゃ真犯人はどうなんだと、それが検挙されない限り私は完全に白ではないと、今でもずっとそう思っていらっしゃいます。
最近でも印象に残っておりますのは、例えば足利事件、菅家利和さんが冤罪であったということが明らかになりました。あるいは、東電OL殺人事件についてのDNA鑑定、あるいは再審が行われる袴田事件についてもDNA鑑定が決定的な意味を持っております。
まず、足利事件ですけれども、菅家利和さんが幼女殺害事件の罪に問われ、そしてそれはDNA鑑定が根拠となった初めての事件だと、そういう理解でよろしいでしょうか。
一九九〇年に起きた足利事件、菅家利和さん、強引な取調べで虚偽の自白をしてしまい、十七年半の勾留の後無罪判決、一九九四年の松本サリン事件では、サリン被害者の一人、被害者ですよ、河野義行さんが疑われ、後遺症で苦しんでいるのにすさまじい取調べが行われたと。その上でもう自白してしまったと、つら過ぎて。自白強要で最近の有名な事件だけでもこれだけあるんですよ。ひどくないですか、日本の捜査手法。
今日は、皆様方の前で質問をさせていただくその機会に、今日のテーマであるコールドケース、未解決重要事件と時効問題について、足利事件の冤罪被害者である菅家利和さんが今日傍聴に見えておりますので、菅家さんのお気持ちも考えながら、やはり平岡法務大臣が所信でおっしゃっていたように、常に国民の皆様の常識というものに立った新しい司法というものを追求する、そういう視点で質問をしていきたいというふうに考えております。
いまだ未解決であり、そしてこの四番目の真実ちゃん誘拐殺害事件については、御存じのように、いわゆる足利事件として菅家利和さんが逮捕をされました。冤罪ということが後に明らかになりますが、国家公安委員長、菅家さんは逮捕当時、一件だけ起訴をされましたが、ほかの足利市の二件についても犯人視されました。そういう対応を取られたこと、間違いありませんね。
今日の質問をするためにも、冤罪が晴れましたけれども、菅家利和さんにも時間を掛けてお話を伺いました。警察、検察での取調べの状況も含めてですが、結論的に言えば、菅家さんは、私は冤罪が晴れて本当にうれしかったと、だけどいまだ心が晴れないんですと言うんです。それはなぜかといえば、真犯人が捕まっていないからだ。県警の職員の中には、いまだ菅家さんが犯人ですよなんていうことを言う人がいる。とんでもない話ですよ。
近年、幾つかの冤罪事件が明らかになりまして、その報道に接しているところでありますが、御承知のとおり、一九九〇年に女児が殺害された事件で菅家利和さんが冤罪事件になりました足利事件、鹿児島県警が摘発した選挙違反事件で起訴された十二人が全員無罪判決を受けた志布志事件、強姦など二事件で富山県警に逮捕され実刑判決を受けた男性が服役後に真犯人が見付かり無罪と分かった冤罪事件の氷見事件などがありまして、いずれも大
再審請求事件の東京高裁で、弁護側、検察側、いずれの鑑定人によっても、被害者の半そで下着の体液痕に由来するDNA型と請求人菅家利和さんのDNA型は一致しないとする再鑑定がなされたことにより、菅家さんの冤罪は明白となりました。検察は無期懲役刑の執行を停止して釈放しましたが、九一年十二月の任意同行以来十八年間、無実の人の人生を奪った、もはや取り返しの付かない事態であります。