1965-09-10 第49回国会 衆議院 商工委員会 第5号
したがいまして、現在荻野前社長は囹圄の人になっておられまするが、荻野社長はじめ前会社の幹部の方々が、できれば全財産をこの際になげうって、そうして更生債権者のために今後の協力を誠意をもって示す、私はこれがこの山特鋼の更生の第一のスタートじゃないか、かように考えるのでございまするが、原田管財人はいかようにお考えでございましょうか。
したがいまして、現在荻野前社長は囹圄の人になっておられまするが、荻野社長はじめ前会社の幹部の方々が、できれば全財産をこの際になげうって、そうして更生債権者のために今後の協力を誠意をもって示す、私はこれがこの山特鋼の更生の第一のスタートじゃないか、かように考えるのでございまするが、原田管財人はいかようにお考えでございましょうか。
○田中(武)委員 たしか五月の十四日だったと思うのですが、当委員会で、前の荻野社長——きょう見えておる方も来てもらって、委員会でやる予定だったのですが、国会の都合で委員会が開けないで、懇談会をいたしました。その席上で、荻野社長は、私財を投じても無担保債権者のためには何とかしたい、こういうことを約束せられた。
○福永参考人 五月十四日の懇談会の席上、ちょうど荻野社長もお見えになっておりまして、この問題につきまして、私から特に発言をお願いいたしまして、所信をお伺いしたのでございます。
私は、実は最近もこの委員会でやりました中には、この前御承知の山陽特殊鋼が倒産をいたしましたときに、あの地域におげる飾磨農協の約七千万円を会員貸し付けという形で荻野社長に貸しておりました。
(拍手)私は、三月十日、荻野社長にも面会をいたしましたが、との社長にはどこにも反省の色はありませんでした。彼が傲慢不遜なる態度の中で強くきらめかしていたものは、この会社は必ず更生法の適用になるのだという、更生法の上にあぐらをかいたふてぶてしい自信のみでありました。われわれは、会社更生法がこうした反社会的経営者の隠れみのになることは断じて許すことができないのであります。
「いま私にできることは、荻野社長の頭をぶんなぐってやることだけだ。」山陽特殊製鋼が倒産に追い込まれて会社更生法の適用申請をした日から七日目、ある下請企業の社長がふんまんやる方ない口請でこう語ったと伝えられております。頭をぶんなぐられなければならないのは、中小企業、中堅会社をここまで追い込んだ池田前内閣であり、佐藤内閣ではないでしょうか。
これは吹原本人からばく大な金が出てその店の設備をしたそうでありますが、これは山陽特殊鋼の荻野社長のことから考えても、婦人に出た金でいろいろと問題が起こっております。この点についても、どういう人なのか、どこからその設備の金が出たのか、いまどうなっているのか、これは津田刑事局長並びに江口警察庁長官のほうでもお調べになれば、この事件の輪郭がなおさらはっきりしてくるのではなかろうかと思います。
と申しますのは、山陽特殊鋼の荻野社長のことについて次から次からボロが出ておりますが、この事件も遺憾ながらそういうことになりそうであります。御承知のとおり私はここでは無所属で、三十人の委員の中のただ一人であります。私が個人の力で調べた範囲でも相当のことがわかるのであります。まして国家の権力である検察庁が、繁忙でとても手が回らないとかなんとかいうことは、だれが聞いても納得できない理由であります。
ですから天下りみたいなものでございますが、約一年余り経過しておりますので、だから内部におってもう少しつかめなかったんだろうかという疑念が生じますが、荻野社長のいろいろなやり口が相当徹底しておった。重要な経理事項についてはなるべく触れさせないようにしておったのだということもございます。それから経理の担当につきましても縦割り政策で横の連絡はとらせないようにしておる。
山陽を更生会社にすると影響するところが大きいので、当行をはじめとする銀行団は何とかしてそういうことでなく再建する方途がないか熟慮検討したが、赤字が意外に多いので、追加融資の見通しが立たず、三月三日荻野社長に、三月十日の決算日には金融面のめんどうを見ることができない旨申し渡さざるを得なかった。そこでさっそく、大蔵大臣、日銀総裁、関係金融機関、全国銀行協会等に協力の要請をお願いした。
私はいまここで荻野社長をそういう罪名に問おうとは考えておりません。もし問おうとするなら、ほかにもたくさんあります。これはまとめてやりますが、たとえば社内預金の問題で、出資の受入、預り金及び金利等の取締等に関する法律の違反も出てきております。しかしそういうことはいまやろうとは思っておりません。いずれ時期を見て、二、三の罪名をつけて告訴、告発をする場合もあるかもしれません。
その一つとして、きょう報ぜられたのですが、荻野社長が十二年間にわたって一億何千万円の金を会社から無断で借り出しておったという事実、こういう事実について、これは中小企業庁というよりかむしろ銀行局かと思いますが、きょう見えておる銀行局あるいは中小企業庁、警察等々で実態を把握しておられますか。
○佐野芳雄君 これは私的なことは避けたいと思うのですが、私は個人的に荻野社長とは三十五年来の知己でして、彼が現在の仕事に入ります前は、飛島組の監督のような仕事で、現在の富士鉄の広畑製鉄時代に飛島組の監督の仕事をしておったわけです。そういうことで広畑とは三十五年来の関係にあって、そういう中で今日の成長を遂げてきているわけです。
しかし会社の荻野社長は、六日まで杳として姿をくらましておった。そしていよいよ労働組合、従業員と会ったのは、田中さんもいま言われましたように六日、それ以後だったと思うのです。そうして、その場で荻野さんは次のようなことを言っておる。まず、給料は三月十日に払います。