1972-03-22 第68回国会 参議院 公害対策及び環境保全特別委員会 第4号
これはすでに荻野医師が健康診断を行ないまして、その結果、この症状はイタイイタイ病の第五期に該当するというふうに指摘されておるAさんという七十七歳の御婦人の例であります。これは尿を調べたところが、一リットルについて四十ミリグラムのカドミウムが検出されています。四十ミリグラムです。ところが、この同じ寺野の先ほど申し上げました平均的なカドミウムの調査によりますと、こういう結果が出ております。
これはすでに荻野医師が健康診断を行ないまして、その結果、この症状はイタイイタイ病の第五期に該当するというふうに指摘されておるAさんという七十七歳の御婦人の例であります。これは尿を調べたところが、一リットルについて四十ミリグラムのカドミウムが検出されています。四十ミリグラムです。ところが、この同じ寺野の先ほど申し上げました平均的なカドミウムの調査によりますと、こういう結果が出ております。
環境庁としては、イタイイタイ病ではないという兵庫県の調査結果は信用する、しかし、近く荻野医師からも見解を聞いて総合的に判断したい、こう私は聞いておるわけでございますけれども、総合的な判断は、今日、大石長官お持ちになっておるでしょうか、どうでしょうか。
しかし私は、いろいろ重要法案を審議いたしましたが、この法案をどうひゅくり返してみても、いま申し上げた四十年間の病気に耐えて、どうにか荻野医師という人の努力で病気の進行はとまっておりますけれども、三十センチも身長が縮まり、全く夫婦の間を断絶した長い苦しい生活をしてきた。
これはすでに御承知の岡山大学の小林教授、これは富山のイタイイタイ病の場合に、現地の婦中町の荻野医師とともにイタイイタイ病の原因究明で非常に大きな貢献をされた方でございます。これが昨年の四月、十月の調査に基づいて、この製錬所からの排煙あるいは製錬所からの排水の現地調査を行なった結果、イタイイタイ病の事実がやはり現実に起こってきておる、こういうことを発表しております。