1963-02-12 第43回国会 衆議院 法務委員会 第3号
○竹内政府委員 岸前首相の関係の荒牧退助の傷害事件の証拠品でございますが、第一審係属中、昭和三十王年十二月二十一日に東京地検におきましては、当時保釈中であった荒牧に証拠品の仮還付をする際に、同人に還付すべきものは七十一点のうちで二十三点にすぎなくて、その他は岸前首相にお返しすべきものであったものを、証拠品係の者が七十一点全部を同人に還付してしまったようでございます。
○竹内政府委員 岸前首相の関係の荒牧退助の傷害事件の証拠品でございますが、第一審係属中、昭和三十王年十二月二十一日に東京地検におきましては、当時保釈中であった荒牧に証拠品の仮還付をする際に、同人に還付すべきものは七十一点のうちで二十三点にすぎなくて、その他は岸前首相にお返しすべきものであったものを、証拠品係の者が七十一点全部を同人に還付してしまったようでございます。
それからなお岸前総理大臣が荒牧という人間に刺されたのですが、刺されたときにはいておった血染めの洋服、ズボン、そういうものと、岸さんに対する前田外科の診断書、そういうものが、この事件が済んだ後に犯人の荒牧退助のところに送られたという。その診断書の写しは写真版を私はここに持っております。
○竹内説明員 岸前首相に危害を加えました荒牧退助は、すでに保釈になっておるのでございます。この場合を私どもとして検討してみますると、荒牧は傷害罪で起訴されたものでございますが、すでに公判も二回くらい済んでおりまして、彼は公判廷で事実関係につきましては全部事情を進んで述べております。
三、また警視庁公安二課は、さる七月十四日、岸首相を首相官邸で刺した荒牧退助の調べから、自民党が昔の院外団に当たる団体、特に名を秘しているが、この団体に活動資金を出していたことを突きとめた。政談演説会の整理や、政治家の私設護衛などには、この団体を通じて右翼や「やくざ」が動員されていたということである。
○説明員(小倉謙君) 事件の概要につきましては、もうすでに大体のところ御存じだと思いまするから、ただいま御指摘のございましたまあ性格といいますか、どういう意味合いのものであろうか、こういうような点についてのお答えをいたしたいと思いますが、この犯人の荒牧退助というものは、ずっと前に、相当以前ですが、いわゆる大化会とかいう右翼の団体に関係を持っておったことがあるのであります。
荒牧退助の場合はちょっと状況が違いまして、御存じと思いますが、当日自民党の総裁公選の大会がありまして、そのあと池田総裁の祝賀のパーティーですか、そういうようなものを総理官邸で行なうというようなことで、いろいろな人が集まったわけです。その荒牧退助というものも、実は公会堂の方の大会に行っておりまして、その記章をそのままつけまして、そうしてそのパーティーに臨んだ。
○柏村説明員 荒牧退助が、あそこに入るリボンと申しますか、そういうものをもらって堂々と入っておったということは事実でございますし、これを渡した者も判明いたしたわけでございますけれども、渡すことについて、あの犯行との関連性はないというふうに考えられておるわけでございます。