2012-04-04 第180回国会 参議院 予算委員会 第18号
だから、かつての英・イ紛争のときだったですか、日章丸だったですかね、出光のあの大きなタンカー船が世界から大変攻撃をされたんだけれども、唯一油を運んで大変大きな成果を残したというようなことを我々は歴史的に学んでいるわけです。それと同じことがまた今起きつつあるんではないだろうか。
だから、かつての英・イ紛争のときだったですか、日章丸だったですかね、出光のあの大きなタンカー船が世界から大変攻撃をされたんだけれども、唯一油を運んで大変大きな成果を残したというようなことを我々は歴史的に学んでいるわけです。それと同じことがまた今起きつつあるんではないだろうか。
と申しますのは、この問題が起つたのは一昨年の春に英・イ紛争が起つた。そしてそれから後に、これは名前は申し上げられませんが、政府筋からも私にイランの油を輸入したらどうだということがありました。ありましたけれども、国際親善を無視してまでも私はそういうことはいたしませんと断つた。三、四回断りました。それが一年半続いておりますから、一年半私は英国に対して国際儀礼を重んじて来たわけです。
そこで、先ず岡崎外務大臣にお伺いいたしたい第一点は、前に述べましたように数回の各地の裁判所における判決にも見られるように、英イ紛争というものは、国有化を認めるか認めないかの段階ではないのでありまして、ただその利権に対する補償をどうするかという問題であるということは明らかになつておるのであります。
更にイランの油田問題に関して、英イ紛争問題に関連して国際復興開発銀行が関与して行こう、これについて関与して行こうということが認められるのであります。それを私はとやかく攻撃するのではありません。国際連合の性格が動きつつある。これは国民によく知らせなければいけないと思うのです。安心してあそこに頼つていれば平和は守れるのだぞという考え方は、私は非常に間違つていると思います。