1950-12-06 第9回国会 衆議院 外務委員会 第4号
ついては、海外抑留同胞の煩悶苦惱と、留守家族の心情に思いをいたし、これら抑留者の消息発表と、その引揚促進方につき一段の配慮をせられたい、というのであります。 第六四号、第一八四号は同趣旨であります。
ついては、海外抑留同胞の煩悶苦惱と、留守家族の心情に思いをいたし、これら抑留者の消息発表と、その引揚促進方につき一段の配慮をせられたい、というのであります。 第六四号、第一八四号は同趣旨であります。
それからこれを採上げます場合には或るものを基礎として税金の總額等を勘案しまして、國民所得に對して税率が何十何%になるかと、こういうふうにまあよく取扱われるのでありますけれども、併しこれも例えばドイツは何%だから日本はまだ安いのじやないか、或いはイギリスは何%でこれに比べるとまだ日本は低いというふうなことをよく言われるのでありますけれども、これは私は國民所得の總額の中には國民の苦惱というものがある、こういう
高い安いという問題ではなしに、病氣をした場合に、医療費に支拂うべき金高が相当多いということの苦惱を持つております。これは藥品なんかのいろいろの報酬の問題、これは今度大分改正になるようでありますが、いわゆる卸賣價格等で医師会にも入るという道行もありまして、大分そういうものが安くなると思いますが、とにかく國民は今すべての物價が昂騰したと同様に、医療費に対する多くの金の支出に困つておるのであります。
終戰後の歴代内閣は問題を解決する為に相當苦心を拂はれましたるにもかかわらず、今日尚百萬の同胞は祖國の再建を祈りつつ辛慘と苦惱の下に虐待せられてゐるのであります。又それらの留守家族の困憊は現在の經濟界に於て見るに偲びぬ悶苦に沈んでをりますことは、新憲法治下の日本に取りまして最大の恨事として遺憾の極みであります。