1964-10-09 第46回国会 衆議院 法務委員会 第50号
○志賀(義)委員 当時私は、神戸市交通局の若林栄子さんが自殺した事件が昨年六月でありますが、起こっておることについて、人権擁護局長に伺いまして、明らかに人権侵害の疑いがある、こういうことになっております。しかもこの身体検査の調査に当たる者を選ぶ方法が実に非人道的なものであります。そのことについて私は質問したのであります。明らかに行き過ぎであるということを擁護局長は言われた。
○志賀(義)委員 当時私は、神戸市交通局の若林栄子さんが自殺した事件が昨年六月でありますが、起こっておることについて、人権擁護局長に伺いまして、明らかに人権侵害の疑いがある、こういうことになっております。しかもこの身体検査の調査に当たる者を選ぶ方法が実に非人道的なものであります。そのことについて私は質問したのであります。明らかに行き過ぎであるということを擁護局長は言われた。
○鎌田説明員 若林栄子さんの事件がありまして問題になったものですから、現在は中止して、組合と実施方法について検討を重ねているわけでございます。ただ現場のほうでは、その規定がきまるまでの間大体従前に準じて行なっておるというふうに聞いておるわけであります。
○志賀(義)委員 ところで、先ほど申しました神戸のバス車掌若林栄子さんが不当な調査を受けてとうとう鉄道自殺をした。そのことについて当時神戸地方法務局では、市当局側の人権侵害だという結論を下しております。あなたのおっしゃるところでは、そういうことはなかったように言われておりますが、この法務委員会でも、明らかに人権擁護局長がその神戸地方法務局の結論を報告されております。その点はどうですか。
そうしますと、この若林栄子さんの自殺に追いやられた事件まで人権上のことは配慮してきたつもりだ、こういうふうに言っている。この検査は市の規則でもはっきりきめられている、こういうふうに言っています。これでいいのですかと伺っているのです。
○志賀(義)委員 問題の発端は、昨年の六月神戸市交通局松原営業所の若林栄子さんというバスの車掌が不当な検査を受けて、しかも自宅にまで、親のところにまで来ていろいろと問いただしたということで、翌早朝国鉄灘駅付近で鉄道自殺をしたのでありますが、それがこの法務委員会でも三回にわたって問題にされて、明らかに行き過ぎであるということが当時の稲川人権擁護局長からも言明がありました。
なお、先ほどお渡ししました文書は、自殺しました若林栄子さんの問題について、その労働組合のほうでいろいろと経過を発表したものでございますから、その点を大臣にまでお示しいただきたいと思います。大臣も、これは厳重に調べて必ず適切な処置をする、こういうことでございました。先ほど来あなたのお考も伺いましたから一ぜひとも早いところやっていただきませんと困りますから、それをお願いしまして、私の質問を終わります。
○志賀(義)委員 神戸市交通局の松原事務所の車掌若林栄子さんの、不当な疑いによる取り調べで自殺した事件について、人権擁護局に調査を依頼しておきましたが、その結果はどうなりましたか、お知らせ願います。
それから先日、人権擁護局長が病気でお休みになったときに、法務大臣と刑事局長とにお願いしておきましたが、神戸の市バスの若林栄子という車掌の娘さんが五百円を持っておったというので、これは自分の金ですが、これを非常に疑われて、遺書を残して翌朝早く飛び込み自殺をしておるのですが、これについてお調べいただいただろうと思うけれども、本会議が始まりますから、ごく簡単に……。
次に、これももう一つ法務大臣にお願いしたいのでありますが、新聞にも出ております神戸市交通局松原自動車運輸事務所の車掌若林栄子さんという娘さんが、身体検査を受けて、自分のお金五百円を持っておったというので、午後三時から午後七時過ぎまで四時間以上にわたって、一人の女の人、あと三人は男でありますが、一室に連れ込まれて、朝九時に朝飯を食っただけで、まだ昼飯も食っていない。それを調べた。
事件は、この二日の夜に起こりました神戸の市営バスの車掌さん若林栄子さん(二二)が、売り上げ金の検査に基因をいたしまして、非常にその検査の過重なることに耐えかねて、その深夜、姉をたずねていくと称して、電車に飛び込み自殺をいたしました。
○太田委員 したがって、ここで少々事件の詳細についての認識を承りたいのでありますが、二日の深夜に自殺された神戸市営バスの車掌さんの若林栄子さん(二二)のその当時の取り調べを受けた実情並びに自殺に至る経過について、御承知でしたら、どなたでもけっこうですからこの際お答えをいただきたい。
死の抗議までして、あたら二十二歳の若き命を終わった若林栄子さんのこの事件を無にしないためにも、ひとつ運輸省、自治省、法務省ともに善処されんことを特に御希望申し上げておきます。 終わります。
この若林栄子さんという人は、御承知のように六月の二日に仕事を終わって職場へ帰ったところが、この人は——この新聞に書いてあるのを簡単に読んでみますと、若林さんは三十三年の四月、神戸市交通局に入って、同局の松原という事務所、ここで勤務しておった。乗客からは非常に親切な応対だというので礼の投書が入ってくるというふうな勤務成績のよい娘さんであった。
○肥田委員 去る六月二日の晩に、神戸市営バスの車掌の若林栄子さん、二十三歳という人が、バスの勤務を終わって職場へ帰ったときに身体検査を受けまして、その身体検査を受けた屈辱と不当な疑いを悲しんだあまりに死をもって一身の潔白を立てた。こういう悲しいできごとが新聞に出ておりました。そこで、こういうことについての政府の指導と監督のあり方についてお尋ねをいたしたいのであります。
○肥田委員 問題を明らかにするために、それから政府の指導の方向というものをお伺いするために、私はこの若林栄子さんの問題を具体的に取り上げて質問いたしたいと思います。 それは、今日こういうふうなバスの車掌が身体検査を受けるということについて、当局ではどの程度掌握をしておられるか。