1948-04-01 第2回国会 参議院 司法委員会 第11号
そこで私の申上げましたごとく、若し民主化の徹底を圖らんとするのであるならば、苟くも審査委員會において決定したならば、法務總裁としては、その審査委員會の決定に覊束されますことによつて初めてこの民主化の徹底になるのではないか。然らずして尚且つ法務總裁の裁量に一任するといたしましたならば、これは眞の民主化ではない。
そこで私の申上げましたごとく、若し民主化の徹底を圖らんとするのであるならば、苟くも審査委員會において決定したならば、法務總裁としては、その審査委員會の決定に覊束されますことによつて初めてこの民主化の徹底になるのではないか。然らずして尚且つ法務總裁の裁量に一任するといたしましたならば、これは眞の民主化ではない。
苟くも審査委員會を設けられて、そうしてそこの審査委員會が決定いたしましたのについて、その監督の責にあるべき法務總裁の裁量に一任いたしますことになるならば、やはりこの陪審制度と同じようなことであつて僞裝民主化になる虞れがあると思うのであります。この點に對しまする提案者の理由を拜聽いたしたいと思います。