1974-05-17 第72回国会 衆議院 社会労働委員会 第26号
ですが、法律的にものを言いますと、これは契約違反じゃないか、そうまで言い切れないかとも思うのですけれども、艦体そのものはもう売ってあるわけですから、ことばは悪うございますが、煮て食おうと焼いて食おうと、深田サルベージの会社の所有物になっておる。
ですが、法律的にものを言いますと、これは契約違反じゃないか、そうまで言い切れないかとも思うのですけれども、艦体そのものはもう売ってあるわけですから、ことばは悪うございますが、煮て食おうと焼いて食おうと、深田サルベージの会社の所有物になっておる。
また、艦艇につきましても、艦体そのもの、あるいはエンジン等は純粋な国産でございますが、どうしても兵器の一部はやはりまだアメリカからの無償あるいは有償の供与を受けなければやれないものもございます。それからもう一つは、非常に数量の少ないもので、国産でいたしますると非常に高価になるというようなものにつきましては、輸入に待つような場合もございます。
今までは引揚げ許可を受けた物件だけが特殊物件として返還されたのでありますが、今度は艦体そのものも返還されたのでありますから、建設省の所管においての引揚げ物件の範囲、すなわち搭載物件は何ぞやということが問題となつて来たのであります。
○渋江証人 搭載物件と申しますのは、私が考えておりますところでは、艦体の一部をなしておらない、たとえて申しますれば、ただいま問題になつておりますような重油、ガソリン、繊維品、食料品、その他、ある意味では艦体そのものの一部をなしていない物品というような、大ざつぱな考え方でございますが、さように考えておる次第でございます。
○岡谷証人 いや、ですからその点で話が途中で食い違うのでございますけれども、結論として今のお尋ねに対して申し上げるならば、ただいまおつしやつたようなものは全部艦体そのものになるのです。艦体というのは、艦体もしくはその艤装品、いわゆる搭載物件でないことは明らかでありますから、さようなものを引揚げることが絶対にできないことは明らかであります。
○内藤委員長 ただいまの証人の証言を真正面から聞いておると、單に艦体そのものを売り払うのだと聞えるところに、われわれ民族的な一種の憤慨を感ずる。ここに英霊が眠つておることをなぜ考えてくれないかということを私気がついたから申し上げておきます。売却処分するには、まずこれから考えなければならないということを、あなたよく心にとめておいてください。——他に質問はありませんか。
艦体そのものには手を触れることはできない。これが契約の正面からの解釈であると考えております。
ところがどうも、艦体そのものが国有財産になつたので、中の特殊物件はまだ依然として賠償物件である、こういうようなぐあいに証言されましたが、およそ艦体についておるものを、つまり極東海軍司令長官が許可するときには、中の特殊物件だけは別だというような差別はなかつた。