1968-03-26 第58回国会 衆議院 運輸委員会 第9号
船成金というような時代もあった。最近は違っておるという御答弁でしたけれども、そういう業界でありますので、いまから十何年前にああいう大事件がありまして、それ以来自粛自戒しておりますからほとんどないんじゃないかということだけでなくて――リベートのようなことがあればおかしいわけです。利子補給をするということは非常にナンセンスになるわけであります。
船成金というような時代もあった。最近は違っておるという御答弁でしたけれども、そういう業界でありますので、いまから十何年前にああいう大事件がありまして、それ以来自粛自戒しておりますからほとんどないんじゃないかということだけでなくて――リベートのようなことがあればおかしいわけです。利子補給をするということは非常にナンセンスになるわけであります。
国際的な関係から私はそういうこともあると思いますけれども、その企業の性格、また別の意味では、船成金ということばがありましたね、あの第一次欧州大戦当時は。相当荒っぽい金もうけをした。お札に火をつけてげたをさがしたというような伝説なんかもあったという話もありますが、そういう荒っぽい企業性格といいますか、そういうものがある。あるいは、自由に国際的にいろいろ走り回ってかせぐ。そういう性格があるということ。
そもそも、日本の海運業は、船一隻で船成金の時代を経て、徹底した自由競争の中に放置されて、その後敗戦により壊滅的状態になったが、今日では戦前をはるかに上回る船腹を保有しているのであります。さらに、政府の所得倍増計画は、所要船腹を一千三百余万トンと策定しており、この強力な政府のバックのゆえに、海運企業は成長産業だと評されているのであります。
それから海運界は、戦前は十年一回で元を返し、非常に船成金などができまして、今われわれは親の因果は子に報いで、そういう反動期にきているのだろう。われわれは、そういう夢は一切見ておりません。海運業の構造の変化、中地さんも言われましたように、世界的に非常に船型が変わってきましたのです。