2016-04-07 第190回国会 参議院 国土交通委員会 第7号
○国務大臣(石井啓一君) 現在、世界の外航海運市況は、中国経済の減速やリーマン・ショック前に大量に建造発注された船舶の就航などの影響を受けまして、運賃は過去最低水準にあるなど大変厳しい状況にあると認識をしております。 このような中、国際海上輸送のほとんど全てを外航海運に依存する我が国におきましては、安定的な国際海上輸送を確保していくことは我が国経済の維持発展を図るために極めて重要であります。
○国務大臣(石井啓一君) 現在、世界の外航海運市況は、中国経済の減速やリーマン・ショック前に大量に建造発注された船舶の就航などの影響を受けまして、運賃は過去最低水準にあるなど大変厳しい状況にあると認識をしております。 このような中、国際海上輸送のほとんど全てを外航海運に依存する我が国におきましては、安定的な国際海上輸送を確保していくことは我が国経済の維持発展を図るために極めて重要であります。
そして内航海運市況というものは非常に悪化の一途をたどっている。結局船主サイドとしては、せめて人並みの賃金を払って船員も優秀な船員を確保して海難を起こさないように安全確実に輸送をしようと思っても、それがなかなかできないのだ。出したいと思う、良心的に考えている船主でも現在の海運市況では出すべきものが出せないのだ。そういう苦しい立場に置かれている船主がたくさんあることは否定できないと思う。
だから、そういうことは今回の係船の経験によって、点検することによってわかると思いますが、この三年間の中で恒久的に業界に残さるべきものは、係船によるところのいわゆる内航海運市況の調整、そういうものだと思う。ところが、これが、これに関してはいまだ何もやっておらないようであります。
だから単に五十八万総トンをスクラップして三十九万トンを新しくつくるのだという計画、あるいは十四万トンの係船を考えていくというようなことだけじゃなくて、むしろこの際考えるのは、内航海運市況というのはほんとうに好況に向いているのか。この政策を検討したときにはほんとうに不況であったのかどうか、こういう点を一ぺん調べなければ、いままでの政策をそのまま遂行するわけにはいかないと思う。
○柳田委員 それでは私の方で調べた内航海運市況を一つ申し述べてみましょう。 そのころは荷物は非常に減っておった。そうして船腹は過剰であった。さらに昨年の初めに朝鮮動乱から最も底入れをした。それをさらに去年の五、六月ごろは割っているんです。神戸の海運筋によると、もうすでに資金難から船を持ちこたえることができない。これを売る者が出てきたり、一ぱい船主の倒産も出ておるというふうに伝えられておる。