1952-07-07 第13回国会 参議院 本会議 第64号
すでに早くより解散近しの声に扇動せられまして右往左往する與党勢力保持のために、かかる遺言状が一議員一枚ずつ特別の法律として出されようとした気がまえが、会期四回の延長となり、政府與党内部の対立抗争の余波をこうむらせ、遂に参議院をして混乱に陥れたのであります。
すでに早くより解散近しの声に扇動せられまして右往左往する與党勢力保持のために、かかる遺言状が一議員一枚ずつ特別の法律として出されようとした気がまえが、会期四回の延長となり、政府與党内部の対立抗争の余波をこうむらせ、遂に参議院をして混乱に陥れたのであります。
それは、政府が、その與党勢力の絶対多数を国会に有しておりながら、なお、この法案の審議の上に一抹の不安があると考え、又その通過の見通しにつきましても信念が確定されないのか、どうであつたか、その心配の余り、この法案提出以前において、国権の最高機関である国会の存在を無視して、労組代表と会つて、押し迫るスト決行に屈して、そのストは非合法だと強調しつつも、結局それらの団体に屈服いたしまして、当初の閣議決定を覆
国民は、我々野党の公約とは違いまして、正に衆議院におきましては絶対過半数の與党勢力を擁しておりまするところの自由党に基盤を持ちます吉田内閣でございますからして、その公約というものは直ぐに実行されるものだというふうな信頼感を持つておるのであります。
而もその中には設置法によらないものが多数含まれておるのであるが、これは政府の無能をカバーし、カモフラージユしながら、一方では與党勢力の増大を図るものであり、反国会的な態度であると言わねばならぬ。このような現状から見ても、我々は首相の言う農政審議会とは如何なるものであるか明確にされたい。
要するに、この困難な客観情勢下に、吉田首相を初め各閣瞭の苦心は察せられないわけではないのでありますが、吉田内閣は、二百七十名の與党勢力を過信して、その絶対多数におぼれておるといわねばならぬのであります。(拍手)その結果は、きわめて不勉強であります。吉田内閣はきわめて不勉強である。