1954-05-26 第19回国会 参議院 内閣委員会 第44号
今の自衛力漸増方式で幾らでも持てる、而も外敵に対抗できるということになれば、憲法九条というものは死文になるじやありませんか。あの憲法九条というものはそういうような気持で制定したのですか、又ときの大臣は国民にそういうふうに説明したのですか、国民は憲法九条のあの平和憲法というものを、そういうふうにとつておつたとお考えになられますか。私はこの前或る学校の仮装行列を見たのです。
今の自衛力漸増方式で幾らでも持てる、而も外敵に対抗できるということになれば、憲法九条というものは死文になるじやありませんか。あの憲法九条というものはそういうような気持で制定したのですか、又ときの大臣は国民にそういうふうに説明したのですか、国民は憲法九条のあの平和憲法というものを、そういうふうにとつておつたとお考えになられますか。私はこの前或る学校の仮装行列を見たのです。
しかしわれわれといたしましても、いつまでもアメリカの手によつてやるということは国民感情の上からいつても許すことができないから、いわゆる自衛力漸増方式をとつて、日本の防衛をやつて行こう、こういうことでわれわれは苦心をしているわけであります。そういう段階のもとにおいては、われわれといたしましては日本の国力に相応してやるよりほかに方法はないんじやないか、こう考えているのであります。
従いまして今度自衛隊を創設いたしたところで、これをもつて他国に対して派兵するとかその他のようなことは断じてないただ外部からの不法の侵略に対しては、どうしても日本は守るだけの力を持たなくちやならない、しかしこれを完璧に守るという力は日本では今とうてい持ち得ない、やむを得ずアメリカと手を握り、そうして日本の自衛力を漸増して行くよりほかに道はないのじやないか、その一環としてわれわれはいわゆる自衛力漸増方式
大論争されまして、ロンドンの郊外のイースト・アンドグリヤだと思いますが、そこに原子兵器の基地を貸すという際においても、アメリカ単独では使わせない、イギリスの許可なしには絶対に先制攻撃等には使わせないというふうに、イギリスのような強国ですら、発言権の強いイギリスですら、アメリカのそういう危険に対してコントロールを加えたりしておる事情があるのですが、その二点について、このたびの原子兵器の非常な威力から自衛力漸増方式
ただ、しかし、いわゆる自衛力漸増方式による計画だけは、これは立てるべきものであろうと考えております。まずさしあたり、二十九年度においてどれだげ増加すべきか、あるいは三十年度にはどれだけ増加すべきかということについて検討いたして、御承知の通り、二十九年度は予算も御審議願つておるわけであります。三十年度においても、われわれは、ほぼかような点まで行こうかという目途を立てております。
差当りいわゆる自衛力漸増方式の下に、我々はこの日本の自衛隊を十分に活用いたしたいと、こういう気持でおるのであります。 そこで保安庁といたしましては、この際保安庁法を改正いたしまして、そうして防衛庁設置法、自衛隊法というものを作りましてこの体制を整えて行きたいと、こう考えておる次第であります。 そこで今森委員からの御要請に基きまして、一応概略的の基本方針を申上げたいと、こう考えております。
次に今申されました日本の防衛力の方針、方向はどうであるかというお尋ねでありますが、これは今も申し上げまして通り、早急には参りませんが、いわゆる自衛力漸増方式、日本の財政力その他武器の生産能力その他とにらみ合せまして、わが国に適した方法をもちまして、徐々に自衛力を漸増して行きたい、こう考えておる次第であります。二十九年度予算におきましてもその方向を示したものと御了承願いたいと思います。
日本の自衛力漸増方式におきましても、私はただ地上部隊だけの増加ではいけない、地上部隊においてもこれと連絡あるべき航空部隊も設置しなければならぬ、また海上の警備の増強もいたさなければならぬ、この方面から考えて、私は航空部隊の設置は当然いたすべきものであろう、こう考えて、本年度予算においても航空部隊の設置の予算を組んだわけであります。
第二は間接侵略に対する自衛力の増加の方法が、急激にでなく、漸次的に、あるいは漸進的に増強する、こういう方法によるということ、この二つの内容を持つたのが、いわゆる吉田総理の自衛力漸増方式の内容であつたと私は思います。ところがこの従来の総理の方策のうち、部隊を数量的に増加するという方法につきましては、はたしてこれが急激に行われるものか漸進的に行われるものか、それはまだ私どもにははつきりいたしません。
私は十六国会における総理のお答えの方が、いわゆる自衛力漸増方式というものの内容であつたと思いますから、先ほども木村長官がお答えになつたような、そうして総理がこれに対し肯定をされましたような方向に防衛政策がかわつて来るとすれば、これは自衛力漸増方針がかわつたと言わなければならぬと思います。これに対して、もう一度念のために総理の御意見を承つてみたいと思います。
自衛力漸増方式をとります現内閣としても、若しそれができていないといたしますならば、担任の大臣といたしまして怠慢のそしりを免れないと思いますが、緒方副総理はこれに対しまして如何なる御処置をとられるでありましようか。なお、アリソン大使は、日本に来ましてから、保安隊を十五万に増強するように強く日本政府に要請したという記事が出ていますが、果してそのような要請があつたかどうか。
今度MSAの問題が表面化して、吉田式自衛力漸増方式というものが限界に来たという感じを受取つたときに、板付飛行場の声明は、いよいよあなたがほんとうのことを言つたのだと思つた。ところがあなたは、今度参議院議員に当選されて無所属である。自由党の陣笠でない。
岡本君は自衛力を充実して行く上において、自衛の具体的な手段として戰力と戰力ならざる力とがあり、現在は戰力ならざる力の状態でありますけれども、この現状が漸次充実して行くに従つてそれは戰力にまで発展して行く、そこでそれが戰力に発展するに当つては、その事前に憲法改正が必要であり、政府は日米安全保障條約の期待するところに従つて自衛力漸増方式に即応せんとしているのでありますから、国民の総意にかかつて、その承認