2021-04-09 第204回国会 衆議院 外務委員会 第7号
自由貿易体制そのものの見直しを求める意見も上がってきています。日本はこの六年間で、二〇一五年の日豪EPAを皮切りに、二〇一八年にはTPP、二〇一九年には日欧EPA、二〇二〇年には日米FTA、二〇二一年には日英EPAと、矢継ぎ早に自由貿易協定を締結し、発効させてきました。自由経済圏を際限なく拡大してきました。
自由貿易体制そのものの見直しを求める意見も上がってきています。日本はこの六年間で、二〇一五年の日豪EPAを皮切りに、二〇一八年にはTPP、二〇一九年には日欧EPA、二〇二〇年には日米FTA、二〇二一年には日英EPAと、矢継ぎ早に自由貿易協定を締結し、発効させてきました。自由経済圏を際限なく拡大してきました。
そして、この自由貿易体制そのものに世界の中で不安が広がっているわけであります。 そうした中、ちょうど先週、選挙が行われた直後にトランプ次期大統領の勝利演説が行われまして、恐らく世界中の皆様が固唾をのんでこの演説の内容を見守ったのではないかなというふうに思っております。
一方ではそのことが、アメリカにもお金が流れていって、アメリカにもプラスにはなっているんだけれども、いずれにせよこの問題が世界の自由貿易体制そのものによくない影響を与えるんだという一このことが今一番深刻な問題になってきているわけで、そういう意味で、ぜひ日本の財政再建、自分の庭だけきれいにして、あとはどうでもいいんだという印象にならぬようにだけする必要はあると思うんですよ、これは。
この自主的な努力を拘束をしてしまって、しかもそれを原理原則とすりかえるようなことになると、これは自由貿易体制そのものが瓦解をしていく、何のためのガットか、そして来年の一月からスタートをするWTOは有名無実なものになってしまうじゃないか、随分こういう主張をしてまいりました。
こういったことを考えますというと、日本だけが九百億ドルあるいは千億ドルに近い黒字を持ち続けるということは、世界の自由貿易体制そのものに大変大きな影響を及ぼすという面が確かにあるわけです。そういう意味では、日本は国を挙げてこの貿易黒字を縮小するような、そういう努力をしていかなきゃならぬわけだと思います。
影響を及ぼすからということで積極的な輸入促進をみんなで迫って、そしてサウジの黒字が急速に縮減されたという経過があるわけでありますが、日本の場合にはそれを百億ドル超す黒字を三年連続出しておる、一方アメリカの貿易の赤字は五年連続千百億ドルを超しておるという状況、こういう状況が放置されておけば、委員御指摘のとおり日本が世界から孤立するおそれもなきにしもあらず、日本の存立の基盤であり発展の基盤である自由貿易体制そのもの
したがって、これをそのままにしておきますというと、我が国が発展をしてきたその一番大事な要件である自由貿易体制そのものにひずみが生ずるおそれがありますので、何としてでもこの貿易インバランスの是正に向けての最大限の努力をしなきゃならぬわけであります。
いずれにせよ、そういったことがありまして日米関係がぎくしゃくしてまいりますと、そして、その結果が自由貿易体制そのものにもひびが入るなどという事態になりますと、事は重大でありますし、日本の将来の発展にとって極めて厳しい状況になりますので、通産省としては何としてでも貿易黒字幅の縮小に向けて最大限の努力をしなければならぬ。
今回の東芝事件におきまして自由貿易体制そのものを揺るがしかねないところの包括通商法案あるいは東芝制裁条項というものの成立の可能性というあいくちが目の前に突きつけられておりますので、私たちは大変これは困難を感じでいるわけですけれども、先ほど言ったように、アメリカ国民全体の意思は必ずしもそうだと思わないということで、今後の取り極みに万全を期していただきたいと思うのであります。
○政府委員(池田廸彦君) まことに御指摘のとおりでございまして、日米間で完全に貿易戦争の事態が起こった場合には、それ自体我が国にとって致命的と言ってもいいような事態であると思われますし、加えましてそのときには恐らくは自由貿易体制そのものの基盤自体が揺らいでくるだろう。これは本当に我が国にとっては何としてでも避けなければならない事態だと思います。
伸びも縮みもしないような尺度があればこれは一番問題ないんですけれども、それは不可能であるということは今までの歴史が示しているとおりで、尺度自体が変動する、これは仕方ないと思うんですけれども、その変動が非常に急激であり、あるいは非常に非合理的な変動が行われたんでは、自由貿易体制そのものが維持できないわけであります。
しかし、今日ではその自由貿易体制そのものが欧米の対日非難の大合唱や、各国における保護主義の高まり等に見られるように、戦後最大の試練に直面していると、このように述べられております。
○安倍国務大臣 各国がそれぞれ赤字に悩んでいる中で、日本の突出した大幅黒字というのが世界貿易の秩序を危険に陥れる、これは自由貿易体制そのものもやはり危険な状況に陥れる、そういうふうな認識を持っておるのじゃないか、こういうような感じを持ったわけです。
そういう意味では今一番大事なときじゃないか、これでだめになってしまったらニューラウンドもだめになるし、今の自由貿易体制そのものが大きな亀裂ができてくる、ですから一番難しい、一番また大事なときだ、こういうふうに思っています。
そして、もし日米双方の政府が迅速にそれらに対して共同の行動をとらない限り、我々の自由貿易体制そのものがかなり影響されてしまうものだと考えます。諸国間の自由な諸商品や財の交流、すなわち開かれた貿易体制は米国の国際貿易場面における指導力の基礎となる一部分で今まであってきたわけです。
そしてまたある場合には日本の輸出態度そのものをチェックする必要がある、そのためにある場合には課徴金等も考えなくてはならぬだろうということを非常に強い意思表示をする方もおられると聞いておりますが、そうしたような問題が果たして自由貿易体制そのものにどのような影響を持つのか、そしてまたそうしたことが将来の世界経済の発展のためにどのような影響を持つであろうか等々については、もしもそういう御意見があれば私としても
わが国経済は、一万八千件に上る倒産企業を抱えて、かつてない不況にあえぎ、欧米への輸出は拒否反応を受け、発展途上国からは追い上げられ、判断を誤れば、一層の円高と各国の保護政策を誘発し、ついには自由貿易体制そのものの崩壊にまで至るおそれすらあります。 われわれは、いま、前途に山積する難問題を抱えて、ここに第八十四国会を迎えました。