1954-03-16 第19回国会 衆議院 地方行政委員会公聴会 第1号
案の定、警察法が施行せられまして、ことに小さい市町村にあまり大きな財政負担を負わされたものでありますから、まことに悲鳴をあげまして、また能率の点につきましてもいろいろと論議せられまして、いわゆる自治体警察返上論というものが起りましてその結果数次にわたり警察法が改正せられまして、町村並びに町村から新たに市になつたところの自治体におきましては、住民の投票によつて自治体警察を置かないでもいいというようなことになつたことは
案の定、警察法が施行せられまして、ことに小さい市町村にあまり大きな財政負担を負わされたものでありますから、まことに悲鳴をあげまして、また能率の点につきましてもいろいろと論議せられまして、いわゆる自治体警察返上論というものが起りましてその結果数次にわたり警察法が改正せられまして、町村並びに町村から新たに市になつたところの自治体におきましては、住民の投票によつて自治体警察を置かないでもいいというようなことになつたことは
さらに各府県町の財政難のため、自治体警察返上論さえあるのであります。市以外の警察は國家警察一本としてその機能を発揮せしめよとは全國の世論であります。そのことは以前の警察の復帰ではありません。新憲法のもとに民主的國民の要望であります。 日没後、帝都においてすら人通りは絶え、婦女子は恐怖の念をもつて日常生活を送らなければならないとは、何としても遺憾のきわみであります。
なかんずく小都市の自治体警察は、自治体財政上の重圧とその堕落し易い性格のために甚だしく振わず、市長村民嫌惡の的となり、自治体警察返上論が全國に瀰漫している有樣であります。速かに警察法を改正し、首都の自治体警察並びに人口十万以下の市町村の自治体警察を廃止して、これを國家警察に移し、又治安に関する事件や数府縣に跨がる犯罪の捜査は國家警察の権限とすべきであります。