1984-04-11 第101回国会 衆議院 外務委員会 第6号
それからまた先生御指摘のように、UNCTADでこの問題が取り上げられておりますのは、やはり開発途上国の、便宜置籍船が開発途上国の海運の発展、自国商船隊の発展の妨げになるという立場でございます。
それからまた先生御指摘のように、UNCTADでこの問題が取り上げられておりますのは、やはり開発途上国の、便宜置籍船が開発途上国の海運の発展、自国商船隊の発展の妨げになるという立場でございます。
これらの場におきましては、開発途上国は一貫して自国商船隊の開発、国際海運への参加増大等を求めております。これらの要求に対しまして、わが国を含む先進国は、自由競争の利点を損なわず、かつ開発途上国の利益をも反映した世界海運秩序の実現を図る立場から、討議に応じてきております。マニラ総会におきましては、定期船同盟憲章条約早期発効決議、開発途上国のための船舶取得融資制度拡充決議等が採択されております。
いずれにいたしましても、諸外国では、海運へ直接または造船を通じて間接の建造助成と税制面における保護措置がとられている例が多く見られ、たとえばソ連船、すなわち資本費面、船員費面等において、自国海軍と揮然一体となって自由主義圏海運秩序の混乱要因となっているソ連海運は別格といたしましても、イギリス、アメリカ、西独、フランス、ノルウェー等の諸国は、建造助成や融資に対する政府保証の措置をとり、自国商船隊の保護育成
いずれにいたしましても、諸外国では海運へ直接または造船を通じて間接の建造助成と税制面における保護措置がとられている例が多く見られ、たとえばソ連船、すなわち資本費面、船員費面等において自国海軍と渾然一体となって運営されておりまして、自由主義圏海運秩序の混乱要因となっているソ連海運は、別格といたしましても、イギリス、アメリカ、西独、フランス、ノルウェー等の諸国は、建造助成や融資に対する政府保証等の措置をとり、自国商船隊
発展途上国では、自国輸出入物資の安定輸送力を確保し、国際収支の改善を図るために、自国商船隊を拡充しようというニーズはきわめて高いのでございますが、外貨事情等から、コマーシャルベースでは新造船を発注できない状態でございます。これらのニーズにこたえてヨーロッパ造船国、特にノルウェー、西独等では、政府の積極的な経済協力によって船舶を供与いたしております。
そこで、国旗差別主義による自国商船隊の拡充というのは、やはり発展途上国の悲願だと思うんですね。かつてわが国がそうであった、これは。先進海運諸国に何とかして追いつこうというので、ようやく国際的にも一級の商船隊を持ち得たんですが、自国産業の保護とか、あるいは国際収支の改善ということで当然だと思うんですよ、これは狂奔するのは。
しかしながら、近時、発展途上国の中には、自国商船隊の拡充等を目指して、法律等により自国関係貨物を自国船に留保する等の国旗差別政策を実施し、またはそれを強化するものが増加してきており、わが国海運は、このような国旗差別政策により大きな影響を受けております。
しかしながら、近時、発展途上国の中には、自国商船隊の拡充等を目指して、法律等により自国関係貨物を自国船に留保する等の国旗差別政策を実施し、またはそれを強化するものが増加してきており、わが国海運は、このような国旗差別政策により大きな影響を受けております。
○薗村政府委員 先生御指摘の問題については、基本的にはインドネシアはやはり自国商船隊の育成というのを図って、自分の国の船をつくりたいということが基本的にあることは私どもは推察できるわけです。しかしこの過剰の状態のときに、さらに一挙に新規参入の船が入ってくるというようなことでは、国際協調が保てないというようなことも先方に十分わからせたい。またすでにそういう話を出してございます。
それから第二番目の、UNCTAD会議等を通じまして発展途上国が自国商船隊の育成をはかりたいという希望は前々から出ております。特に今回発展途上国のあるグループ、これはアジア、アフリカ並びにラテンアメリカからの非常に強い要望が出ておりまして、その面でのディスカッションが行なわれておるわけであります。御指摘のように、現在七・六%程度の商船隊の保有量を全世界の一割ぐらいにということでございます。
○政府委員(牛場信彦君) パキスタンは、現在商船隊をほとんど持っておらないわけでございますが、これから自国商船隊を作って参って、外国貿易等にも従事したい。
古来、貿易は国旗に従うと言われておりますごとく、貿易の発展伸張には、自国商船隊の先駆的活動が必至の用件であります。また国内資源乏しきわが国は、原材料を海外に求むるよりほかに道なく、従来とも、わが貿易は輸入超過をたどつて来たのでありますが、ことに戰後は、朝鮮、台湾、樺太等の喪失により、一層この傾向を顕著ならしめておるのでございます。