1956-04-20 第24回国会 衆議院 本会議 第36号
中小自営漁民の代表、労働者の代表、協同組合の代表等を欠いている。この点はどうした手落ちか。さらに、もし共同監視委員会の設置等のことがあれば、海上保安庁等も重要な役割を果すことになるが、この方面の代表を加えないことはあまりにも一方的ではないか。松本全権はソ連を再認識せよと、至るところで言っている。ソ連をよく知るならば、かかる手落ちはないはずである。
中小自営漁民の代表、労働者の代表、協同組合の代表等を欠いている。この点はどうした手落ちか。さらに、もし共同監視委員会の設置等のことがあれば、海上保安庁等も重要な役割を果すことになるが、この方面の代表を加えないことはあまりにも一方的ではないか。松本全権はソ連を再認識せよと、至るところで言っている。ソ連をよく知るならば、かかる手落ちはないはずである。
また自営漁民、これがやはりおります。漁業資本家これがやはりおります。数も多くして、各階履から五人ぐらい、十五人ぐらいで編成していただきたいと私は存じます。その次は学識経験者、これもやはり選挙にしてもらいたいと思います。そしてこれを單に知事の諮問機関としないで、これに決定権を持たせても官僚の支配というものをここでぶち切つてもらいたいと思うのであります。
そうして現実に漁業協同組合がありながら、大体自営漁民を中心とする漁民組合、労働者漁民を中心とする漁業組合、日に月にそれをつくろうとする機運ができつつあるという事実がある。それは漁業協同組合だけでは働く漁民、自営漁民、労働者漁民の教育は何もできない、利益が守れないということを、彼ら自身が自覚しつつある証拠なのであります。
この調整委員の内容を是非これも、この農地の場合と同じように、勤労漁民、労働者漁民、これが小作に当つております、それから自営漁民これがいわば自作、それから資本家代表私はこの三者、各層から選んで頂きたいと思うのです。そうしませんと、絶対これはできません。漁民から選ばれておりながら、その内容がどんなものか御覧になれば分る。是非これを各層から選んで頂きたい。