1992-04-14 第123回国会 衆議院 決算委員会 第3号
高い臨界温度の実現ということが当面いろいろ問題になっておりますが、さらに臨界電流の向上あるいは線材化技術、薄膜化技術等の加工技術の開発あるいは超電導メカニズムの解明等いろいろな問題があるわけでございます。 そういうわけで、科学技術庁といたしましては、金属材料研究所におきまして四十テスラ級のハイブリッドマグネット、これは世界でも第一級の装置でございますが、こういった装置を整備いたします。
高い臨界温度の実現ということが当面いろいろ問題になっておりますが、さらに臨界電流の向上あるいは線材化技術、薄膜化技術等の加工技術の開発あるいは超電導メカニズムの解明等いろいろな問題があるわけでございます。 そういうわけで、科学技術庁といたしましては、金属材料研究所におきまして四十テスラ級のハイブリッドマグネット、これは世界でも第一級の装置でございますが、こういった装置を整備いたします。
以上が臨界温度でございまして、次のページに臨界電流について若干触れてあります。 これは今のセラミックス系の超電導材料の一番の弱点と申し上げてよろしいんですが、何がきいているかと申しますと、まず密度がございます。材料の電流密度というのはトータルの電流値を断面積で割った値でございますから、試料の中に気孔が残っていますと電流の流れる道が狭くなるということで、実質的には電流密度が小さくなってしまいます。
それから三番目に臨界電流密度、これはどんなふうにわかっているかと申しますと、単結品の薄膜でありますと十の六乗アンペア・パー・スクエアセンチを超えます。最近ではもう十の七乗に近いという報告もございます。ただ、それは非常に特殊な条件でつくられたものでありまして、粉を焼き固めてつくった状態にいたしますとこれは大変小さくて、大きいときに数千アンペア・パー・スクエアセンチという程度であります。
○荻原参考人 臨界電流の十万アンペアという値は、恐らく素材としての値としては非常にいい値が出たのだと思っています。ですからあとは加工の問題ということになりますが、その加工をどうするかというところが問題なんで、実際にはこの十万アンペアという流れ方の正体をよく理解する必要があると思います。
最近話題になっておりますセラミック系の場合に、臨界電流が少ないというのが短所であるというお話がありまして、両参考人とも、特に荻原参考人におかれましては、かなり具体的な克服の方向性などについて御説明があったようにお聞きいたしました。
○田中参考人 臨界電流というものは、素材の性質にももちろんよりますけれども、それよりはプロセステクノロジーといいますか、製造工程に非常によるわけでありまして、現在使われておりますニオブ・チタンにしても、開発の初期では非常に少なかったわけですが、それがいろいろ製造工程を改良することによって非常に大きな臨界電流を得ることができるようになったわけでございます。