2004-03-01 第159回国会 衆議院 予算委員会第四分科会 第1号
つまり、濃縮ウラン等を水とともに置いておきますと、中性子が出たときに、高速中性子がエネルギーを落として熱中性子という連鎖反応を一番起こしやすい状態になるものですから、だから臨界管理が問題になってくる。非常に難しい。そこで、この事故以降、人為的ミスで臨界事故につながらないようにと、各国は今、乾式法に切りかえていっているんですね。
つまり、濃縮ウラン等を水とともに置いておきますと、中性子が出たときに、高速中性子がエネルギーを落として熱中性子という連鎖反応を一番起こしやすい状態になるものですから、だから臨界管理が問題になってくる。非常に難しい。そこで、この事故以降、人為的ミスで臨界事故につながらないようにと、各国は今、乾式法に切りかえていっているんですね。
しかしながら、湿式でありましても、適切な臨界管理の方法というものが当然あるわけでございまして、それに従いましてきちんと核燃料物質の取り扱いが行われれば、全く安全にこれを行い得るものでございます。この点がジェー・シー・オーの場合は全くずさんな取り扱いをしていた、そのことによって事故の発生に至った、このように承知をしてございます。
しかし、大事なことは、国として、各国は湿式じゃなくて乾式で、臨界管理で失敗しないように、事故が起こらないようにということで乾式法でやっているときに、日本は湿式法でやらせていった。それはなぜなのかとなりますと、結局それは、実は再処理工場建設のところからかかわってくるわけです。
例えばということでございますが、臨界事故を起こしましたジェー・シー・オーの施設に例えば今回の特定ウラン加工指針を適用するというふうに仮定した場合には、当然のことながら全濃度安全形状による臨界管理等が必要となるわけでございますので、所要の措置がとられない限り許可されないということになるのではないかというふうに考えております。
イロハである臨界管理を怠り、結果として安全性が無視され、企業利益が追求された結果であるということは、この食品と同質の問題であると思われます。 立派な技術を持っていても、管理、実行する人間が手抜きをすればこのような結果を招くということであります。消費者の健康、命に直結する製品を扱う食品業者、特に企業トップはこのことを常に念頭に置き、企業危機管理を怠ってはいけないのであろうと思います。
そういうところからジェー・シー・オーが現在の容積の沈殿槽を採用したものでありまして、その際、臨界管理につきましては形状管理とせずに質量管理を行うものとしたわけでございます。
そして、各工程を詳細に再チェックいたしまして、臨界管理方式を含む管理状況を確認いたしました。従業員に対する臨時教育をさらに徹底実施いたしました。さらに、加工事業の許可申請書、設計工事認可申請書や、これらの許認可の条件などを再チェックいたしまして、特にマニュアルを含む保安規定の遵守状況が本当にそのとおりになっているかということについて確認をしたわけでございます。
現実に、例えばジェー・シー・オーの場合でございますけれども、昭和五十九年の設置変更申請に対して臨界管理の方法について原子力安全委員会から指摘がございまして、この指摘に基づいて申請書の補正を実際に行わせております。 なお、原子力安全委員会が設置法二十四条に基づく勧告につきましてはこれまで行ったことはございません。
安全審査についてのお尋ねでありましたが、今般、臨界事故が発生をいたしました施設におきまして、種々の臨界管理が行われることなどを安全審査において確認しております。今回の事故は、こうした条件を著しく逸脱した操作が行われたことが直接的な原因ではありますが、現実に事故が起こったことは厳粛に受けとめ、謙虚に反省をいたしております。
しかしながら、当方が行ったこれまでの調査によりますと、ジェー・シー・オーでは、臨界管理基準や手順書の変更がこの安全専門委員会で審議されておらず、委員会が保安規定に定められた機能を果たしていなかったということが判明してございます。
○国務大臣(中曽根弘文君) 今般、臨界事故が発生いたしました転換試験棟における臨界管理につきましては、もう委員十分御承知のことでございますが、核的に安全な形状寸法にすること、いわゆる形状寸法管理でございますが、それから取扱量を核的制限値以下に制限すること、これは質量管理と言われておりますが、等の種々の適切な臨界管理が行われること、実際の運転管理の際に誤操作等を考慮しても臨界には至らないことなどを確認
その際、臨界管理につきましては、形状管理とせず質量管理を行うものとしたものでございます。 形状管理、質量管理のいずれの臨界管理を行う場合におきましても、安全審査において核燃料施設安全審査基本指針に基づいてこれら臨界防止のための対策、誤操作とか二重装荷対策等でございますが、それらが適切に講じられていることを確認したわけでございます。
この間のようなジェー・シー・オーの沈殿槽とは、槽の形状とか装置そのものでの臨界管理の仕方はもちろん違うというのはわかった上の話なんですが、大きさからいうと、体積の面では、この貯槽の場合は臨界体積の五十八倍から八十一倍。ジェー・シー・オーのあれどころの、もう物の比じゃないですね。この間のは、十六・五が臨界体積に対して百リットルですからね。
今回の原子炉規制法改正案では、保安規定の遵守状況にかかわる定期的な検査制度を設けることとしておりまして、この検査によって、保安規定に従って適切に安全教育、臨界管理などが行われているかを確認することとなります。したがいまして、下部規定のマニュアルについても検査の手が行き届くということでございます。
また、品質保証計画書においても業務内容とその責任範囲が明記されてございまして、放射線安全管理あるいは臨界管理及び一般安全管理につきましてはジェー・シー・オーの安全管理部門が行う旨明記されてございました。
続きまして、原子力安全教育に関しまして、私なりの提言を交えて見解を伺いたいと思いますが、今回の事故の直接的な原因については、国に届けていた作業手順と全く違う、全く無視した作業が行われていたこと、あるいは臨界管理上、制限をはるかに上回る量のウランが投入されたこと、これが挙げられております。
その際、臨界管理につきましては、核的に安全な形状寸法にすること、いわゆる形状寸法管理、取扱量を核的制限値以下に制限すること、いわゆる質量管理等の種々の適切な臨界管理が行われること、実際の運転管理の際に誤操作等を考慮しても臨界に至らないことなどを確認いたしておりまして、このようなことから臨界事故が発生するおそれはないと認めたものでございます。
第三回目が唯一運転中だったということなんですが、そのときは臨界管理の様子については調査しなかったと。第四回目以降は、第八回目まですべて休止中だったということです。つまり、運転中だったとはっきり言えるのは八回の調査のうちたかだか一回だけということなんです。
○西山登紀子君 次に、ダブルチェックをした、一九八四年四月二十六日、原子力安全委員会の答申も見せていただきますと、最後のところですが、「以上のことから、臨界管理は妥当なものと判断する。」と明確に記載されておりますが、これも間違いありませんね。
○説明員(間宮馨君) もう一度申し上げますが、ウラン指針を参考にした部分でございますが、平常時の条件、閉じ込めの機能、放射線被曝管理、地震に対する考慮、この部分のみを参考にいたしまして、臨界管理に関するところは全く参考にしてございません。
○説明員(間宮馨君) いわゆる今回の審査が基本指針で行われたということがまずございまして、その基本指針の中で行う際に、いわばウラン指針にあって基本指針として本件を扱う際に参考になる部分に限って、そういうものについては参考にしたということでございまして、参考にした部分は、平常時の条件であるとか閉じ込めの機能であるとか放射線被曝管理、地震に対する考慮といったものでございまして、単一ユニットの臨界管理、複数
今回我々が行っております総点検は、臨界管理を中心にいたしまして、原子炉等規制法に基づき、許可または指定を受けている加工施設、再処理施設、使用施設のうちの一部ですが、二十事業所についてまず十月四日から実施してまいりました。このうち、ジェー・シー・オーと同様な加工施設の許可を受けている事業所を中心として、八事業所の総点検の結果を第一報として取りまとめて、十月十二日に公表してございます。
したがいまして、臨界管理につきましても、当時は見ていて問題はなかったというふうに報告は受けております。
今回の総点検は、まさに今回の事故が起こったということを契機に行われたものでございまして、いわゆる臨界管理という観点では非常に厳しくやっております。したがいまして、起こった場合どうというところは、そこまではまだ今回の場合は及んでいないと思いますが、臨界管理に関しましてはいわゆる基本的なところはすべて押さえております。
臨界管理の方法には、一、形状管理と、二、質量管理、三、濃縮度管理などがあります。このうち形状管理が一番安全だというふうに言われております。例えばそこにどんなにウランをぶち込んでも臨界にはならないという形状管理をすべきなわけです。 東海村のこの事故の場合、沈殿槽は形状管理をしていたのでしょうか。
したがいまして、再処理する場合には、臨界管理と申しますか、臨界にならないように小分けをするようなシステム、そういうようなことをしなければいけないのがあります。 それからもう一点、経済性を高めるために一つの燃料をなるべくたくさん燃やしますから、逆にその中にたくさんの核分裂性の、核の生成物と申しますが、そういうものができている。
これまでも十分、作業者の被曝管理とか設備の臨界管理等々、いろいろな状況を踏まえながらやってきたつもりでございますし、IAEAの定期的な検認も受けておるということでございます。保障措置上はもとより安全確保上も、決してプルトニウムの製造を強行したというようなことはないということでございます。
それから、同じような問題がプルトニウムを扱うすべての施設にやはりかかわってくることですし、プルトニウムは臨界管理ということがまた非常に難しい物質ですから、臨界管理を間違えば、一カ所に多くのプルトニウムが誤って集合するというようなことがあると臨界量に達して、それによる事故がある。極端な場合には核爆発事故というようなことがあり得るということです。
ですから、本来そういう場合には送られないというアラームがつくあるいはそこで自動的にストップする、そういうものでなければ——特に中間貯槽というのは、ここでは臨界管理はやってないでしょう。
そういうわけで、この方法は反応が非常に徐々に進みますので、そういう意味での臨界管理ということも十分できますし、今度のプラントにおきましてはその臨界管理に至るまでのような問題は起こらない、こういうふうに考えております。
三番目には、再処理は、一番重要なかなめとなりますのは、申すまでもなく、高速炉の場合でございまして、高速炉でございますと、臨界管理とか放射能のレム、いわゆる溶媒損傷とか、そういった面が厳しくなるわけでございます。放出も厳しくなります。したがいまして、それに向かっての新しい進んだプロセス、たとえば廃液をリサイクルするようなプロセス、そういったような研究開発も進められているわけでございます。
それから、先般の参考人の方々の御意見で、いろいろございましたが、中でも、科技庁の皆さんも聞いておられたわけでありますからわかると思いますが、一つは臨界管理という問題は、スケールアップされるとやはり問題だ。したがって、これについての低減化を固めておく必要がある、もっと低くしなければならないという意味の御意見が、これは田島先生から出ておりました。
というものは日進月歩でございますので、すでに基本的には確立された技術ではございますが、将来ともどんどん技術開発というふうなものはあわせて進められていくべきものだと思いますけれども、現在の動燃工場を将来の民間第二再処理工場にアプライする場合に考えなければならない問題というのは、一つはスケールが現在の年産二百十トンから千五百トンばかりに相当大幅にスケールアップされるという点でございまして、そのための臨界管理
○牧村政府委員 まず、臨界管理のお話でございますが、これは、当然第二再処理工場というのは大量のプルトニウム等を現在の動燃事業団に比較しましても扱うわけでございますので、この臨界管理という問題は非常に重要な問題でございます。通常、この再処理工場におきます臨界管理は容器の形状、幾何学的な形状を考慮する、それから工程中におきまして、プルトニウムの入っております。