1962-04-30 第40回国会 参議院 地方行政委員会 第30号
現にわれわれの同僚の間では、審議会の答申がそういうふうな絶対的なものであって、これに従わない者は何か背教者か反逆者みたいに言われるというようなことに対しての、この審議会とか調査会のあり方というものに対して非常な疑問を持ってきた。われわれがああいうふうな審議会を作ったり調査会を作るということは、これはあるいは間違いであったのじゃないか。
現にわれわれの同僚の間では、審議会の答申がそういうふうな絶対的なものであって、これに従わない者は何か背教者か反逆者みたいに言われるというようなことに対しての、この審議会とか調査会のあり方というものに対して非常な疑問を持ってきた。われわれがああいうふうな審議会を作ったり調査会を作るということは、これはあるいは間違いであったのじゃないか。
一たび選挙制度審議会の答申が発表されまするや、一部の言論機関や、いわゆる有識者と称せられる人たちの間に、あたかもこれがバイブルのごとく、聖典のごとく、またがっての教育勅語のごとく絶対善的のものであり、これをそのままうのみにしないものはことごとくが背教者であり、悪徳政治家であるかのごとく論難し、国の最高機関たる国会の審議権に対し重大なる圧力を加えているのではないかとの疑いすら生ぜしめているのでございますが
そうするとやはりカトリック信者としてはどうしてもそれを否定すると背教者になるという矛盾から、そういうような主張をなさっておるのじゃないかという私は推測をしておるのです。
であればこそレーニンはその著書、いわゆる「背教者カウツキー」という著書において、カウツキーの社会民主主義の方向によつて、社会革命を行おうとしたことに対して、これはマルクスの教えに背くものであるといつて、わざわざ一册の本を書いておる。また「國家と革命」の中において、社会民主主義によつて、社会革命はできないものであるということをはつきりと言つておる。