1954-08-12 第19回国会 衆議院 厚生委員会 第58号
なおもつとおもしろいことは、今度は角田博士のいう肝硬変米といつたイスランデイア米、これをやはり一〇〇%に培養しましたもの、この人造のかび米を食わせてやつた実験でございますが、やはり長期、六箇月とか何箇月とかやつております。やはり体重は大して減らない。そとから見て大したことは起らない。そうしてゆえなく死ぬというようなこともなさそうだ。
なおもつとおもしろいことは、今度は角田博士のいう肝硬変米といつたイスランデイア米、これをやはり一〇〇%に培養しましたもの、この人造のかび米を食わせてやつた実験でございますが、やはり長期、六箇月とか何箇月とかやつております。やはり体重は大して減らない。そとから見て大したことは起らない。そうしてゆえなく死ぬというようなこともなさそうだ。
そしてそれはそういう問題とは別個だが、ただ従来角田博士の過去におけるひどい肝臓の方の肝硬変米、イスランデイアについては報告があり、しかも私どもが現実に実験した結果を取上げてみれば、そこまではげしい変化を起さなかつた。すなわち変化は起るがなおるかもわからないという変化、そういう結果しか、何回やつても得られないのだ。
しかもそれを病理学者が見ますと肝硬変であるというようなことで、肝硬変米という名前が、いいか悪いか知りませんが、一時現在いわれているイスランデイア黄変米の前に広がつたことがあるくらいであります。これは私ども医者の方から見ますと容易ならぬことであります。
全国の港々に入つて参ります黄変米にいたしましても、肝硬変米で、肝臓に対して相当大きな影響を与えるというものが続々入つて来ておる。それを見のがしてしまう。それが今日国民諸君の食膳に上つている。そういうようなことでありますのに、こういうちやんと法律で義務になつておりますものを予算に計上しない。平衡交付金にも入つていないのに、入つていると言つてごまかしておる。