1967-08-18 第56回国会 参議院 本会議 第8号
この三者三泣きの暫定措置によって、ともかく赤字危機を切り抜け、かえって黒字が生じたころから、政府の補助だけが逃げて、労使の二者泣きだけが取り残されて今日に及んでいるのは、前に私が申し述べたとおりであります。
この三者三泣きの暫定措置によって、ともかく赤字危機を切り抜け、かえって黒字が生じたころから、政府の補助だけが逃げて、労使の二者泣きだけが取り残されて今日に及んでいるのは、前に私が申し述べたとおりであります。
この案には一部御苦心のあとも見受けられますが、この案によると、各方面の意見の調整という感覚に立つ関係上とはいいながら、いわゆる三者泣きという、失礼ながら単純なお考えと言わざるを得ません。こういったことで、この重大問題を御処理に当たるということはきわめて問題であると思う。この際、医療の本質というものを深く堀り下げてみる必要を大臣はお考えにならなければならないと思う。
ただし、政府においても三十億円程度の補助を行なうという条件で、まあ一応三者泣きのような形で一部負担金を増徴した。そこで当然かような余剰金が出てくれは、当時条件として、黒字になれば当然一部負担金の問題については復元の考慮をいたしますというようなことで、たしかこれが取り上げられております。
ところがそれを救済するために、厚生保険特別会計に資金運用部からお金を六十億ばかり借りていく、同時に国は三十億出しましょう、こういうことで五者泣きというのがあったのです。それは保険者も被保険者も泣いて下さい、千分の六十の保険料を六十五に上げることによって、その半分を保険者が負担した、被保険者は同時に一部負担もやりなさいということになった。
この委員会でしばしば論議されたのに、五者泣きということがあった。政府も泣きますから保険者も、被保険者も、療養担当者も、製薬企業も、みんな泣いてもらいたい。五音五泣き、こういう言葉があった。そこで今度は、喜ぶときにはみんな喜ばなければならぬ。政府はまず、今まで三十億出しておったものを二十億削っちゃった。これで政府は二十億だけ喜んだ。療養担当者には一円だけ喜んでもらったのです。
また三者泣きの理論が出てくるのです。そうなると、単価問題と取り組んでいこうという熱意には燃えておるが、そこらあたりの政府の一応の腹がまえというか見解を持っておかないと、今秋結論を出すと言われたが、秋になって結論は出たわ、にっちもさっちも行かぬということでは、作業が砂上の楼閣になるのです。
保険というものは、これは安田さんなり日経連の皆さんも、三者泣き、五者泣きと言っております。保険者と療養担当者と、そして被保険者と三者が一つ泣いてもらわなければならぬと、こういう対等の立場でやっておるのです。
そういうことで問題の発端が起り始めまして、いよいよ今度の健康保険の赤字になりましたところ、五者泣きという言葉が言われ始めた。まず、この日本の社会保険の赤字というものは、もはや国とか事業主すなわち保険者ですね、あるいは被保険者だけで解決できない、これは同時に療養担当者もそれに加わってもらうとともに、製薬企業にもやはり泣いてもらわなければならぬ。こういう五者泣きの意見が出てきた。
保険財政というものが今赤字で苦しんで、五者泣きだといわれるほど苦しんでいるときに、果してこのメーカー、問屋というものの真心が適正に社会、国民に臨んでいるかどうか、これは疑わざるを得ないと思う。この点に対して、有数なメーカーである三共や第一としてはどんなふうにお考えになるか。好ましくない現象とお思いになるか、それともやむを得ない結果だとお考えですか。
従ってこの社会保険が非常に苦悩の状態にあるときに、製薬業が手をこまねいてこれを見ておる一おってもかまわないと思うのですが、五者泣きという言葉もあるので、見ていない方がいいだろう。こういう苦悩があるときに、国民医療が危機に直面しているときに、製薬企業はこれだけの貢献ができるのだというものが、何か現状においてないでしょうか、こういうことなんです。
同時に今度は保険料の徴収を強化していく、あるいはできるだけ労働者にも診療報酬の負担をしてもらう、あるいは国も出そう、こういう保険者にも負担してもらうということならば、あの大臣の五者泣きで、製薬企業にも何らかの形でやはりむだを排除する方策を立てなれけばならぬ。そうなるとやはりこういうところにメスを入れる以外に私はないと思うのです。だから国が一つの手本を示して、六割か七割。
そうして総医療費に影響を及ぼすならば、保険者もあわてるし、政府もあわてる、いわゆる五者泣きで、五音が全部で寄ってかかって泣きながら新医療費体系を作るというのが私の主張である。これでいいのです。これは間違いない。暫定案を作って、それで半年が終ったということでだらだらとやっていたら、医薬分業というものの運命はどうなるかわからない。これは私は率直に御忠告申し上げておきます。
今までは保険者と被保険者と国と、こういう三者泣きだといっておった。それに今度はあなたの方がこの健康保険法を改正することによって、療養担当者が加わった。さらにそれに製薬業も加わらなければならぬ、こういう論が出てきた。公述人の皆さんは、全部賛成だとおっしゃった。ところが、今保険局長から御説明があったように、薬価については資料も何もなしにやっておった、推定である。そうおっしゃったのです。
そこで次にお尋ねしたい点は、さいぜんから三者泣きという言葉を和田さんなんかもお使いになって、三者にさらに宮尾さんは療養担当者も負担をしてもらいたいということを加えたわけです。昨日日経連の牛尾さんの御意見を聞きましたが、牛尾さんは五者泣きという言葉を加えた。こういうふうで、実は事業主と被保険者と国が三者なんですが、それにあなたの方は療養担当者を加えた。牛尾さんは製薬業を加えた。
むしろこの際問題を円滑に解決するためには、あれを白紙にしてもらって、そうして新たなる立場で、すべての社会保険に関係のある、さいぜん日経連の方が五者泣きといって、五人が泣いて社会保険をよくしようじゃないかということを言ったのですが、これは私もそうだと思う。
次に、五者泣きという言葉をお使いになった。国、事業主、担当者、被保険者、薬業者、五者が泣いてこの赤字を克服しなければならぬ。その中に薬業者というものが出ています。現在の日本の健康保険制度における盲点は、製薬業に対する対策がないということです。これは私なんか一番先に取り上げまして、そのうち七人委員会に非常にしっかり取り上げていただいた。