1998-03-12 第142回国会 参議院 地方行政・警察委員会 第4号
最近、いわゆる義勇消防団が心配される面が多々あるわけですね、マンパワーの問題として。この現状と対策について端的にお願いします。
最近、いわゆる義勇消防団が心配される面が多々あるわけですね、マンパワーの問題として。この現状と対策について端的にお願いします。
御指摘のように何らかの事故がありました場合には、各原子力発電所にはもちろん強力な自主防災組織はあるわけでございますが、やはり地域の災害でありますので、消防本部あるいは義勇消防団が現地の事に当たるということになります。したがいまして、そういった地域防災計画の中の原子力防災の計画に基づいて、平時から着実な訓練等を行うように指導してまいりたいと考えております。
ただ、私が申し上げるのは、こういった義勇消防団員の果たす役割り、こういったボランティアのそういった形だけに甘えていっていいものであろうか、やはりこういった退職金あるいは勤続の長い方に対して、いまのところ、先ほども答弁いたしましたように、団長としての勤続二十年以上の方に当たる退職金が今度改善されましたけれども、最高三十万といったような状態でございます。
同時に、消防団員の処遇で、たとえば殉職消防団員の遺族の年金の改善だとか、あるいは義勇消防団員の事故手当の改善だとか、あるいは退職に伴うところの措置、そういう退職金、一言でいえば退職金の改善措置などというものについても、先ほどの御答弁は、今後一層の恒常的な努力をする、こういうふうに受けとめておいてよろしいですか。
○安田隆明君 先ほど和田委員からいろいろ御質問出ておりましたが、いまの問題に関連するもう一つ先の問題で一言ただしたいと思うのですが、それは義勇消防団の問題であります。われわれ加賀とびということで、長い伝説と歴史で今日その歴史をつづってきているわけでありますが、私はこの義勇消防団がその団の維持、それから施設の整備等に相当な負担がかかっていることはこれは消防庁も御存じだと思います。
○町村国務大臣 義勇消防団員の公務災害による死亡に対するただいまの殉職補償金、今度二百九十万円に上がったそうでございますが、いま消防庁長官もお答えを申し上げておりまするように、私どもも今日の場合、他と対比した場合に、決して、高いものだ、こうは思いません。
○早川国務大臣 あの答申の中で、長期間義勇消防団に勤務した人に対する何らかの処遇をせよということにつきましては、先ほど申し上げましたように、十五年勤続者に対しまして、三万ないし七万の退職報償金を出す、こういうことにつきましては、今国会で立法化をいたしておるわけであります。
○早川国務大臣 これはなかなかむずかしい問題でござしまして、義勇消防団というものはほんとうに報いを求めないで奉仕していく——消防精神からずっと多年の伝統でできておるわけでございまして、実は退職補助金をお出しするということになったときにも、そういうことをいろいろ考えたわけでございます。
○早川国務大臣 おそらく義勇消防団のお尋ねだと思うのでございますが、現在十五万人やめて十万人新たに入っておりまするので、差し引き五万人程度不足しておるわけであります。
○国務大臣(早川崇君) たとえば五万ぐらいの町なり市の場合には常設消防団の本職がおりまして、設備が相当近代的なもので、それの補助部隊として八割ないし九割近い人が義勇消防団で働いている。こういう姿になっているわけです。
したがって義勇消防団あるいは本署のあれという差別はなくして、総合的にその設備が充実するように消防庁としても指導していきたたい、かように思っております。
○国務大臣(早川崇君) 率直に申しますと、義勇消防団もあらゆる面で曲がりかどにきておるということは、私も和歌山県の消防団の大会なんかによく出るわけで、一つは、消防団の幹部クラスはいわゆる軍隊の経験のある人、非常に規律正しく訓練された壮年以上の人が中心になっておられるのです。新しい若い人は、分列行進にしましても、足がばらばらという印象をときどき受けるわけです。
○早川国務大臣 火災のみならず、最近は水防あるいは治安あらゆる面におきまして、報いを求めない奉仕をしている義勇消防団員約二百万の人たちの存在は、単に消防という問題だけでなく、私は日本の社会をささえる道徳的なモラルの、源泉であると思っておるわけであります。
それから次にちょっと聞いておきますが、消防防災事務の問題ですが、現在の義勇消防団ですか、これは実態はどうなっているのですか。
○山本伊三郎君 この三千程度の消防団を持っている市町村の運営ですが、これは義勇消防団員というのですか、これらに対しての給与はどうなっているのですか。
○山本伊三郎君 これはもちろん非常勤であり、義勇でありますから、事故のあったときには出られるのですが、大体今のところは、義勇消防団員はほとんど名誉職というような考え方を踏襲しておられるようですが、消防というきわめて重要な職務を持っているのですから、義勇消防団だからといって——その消火に対して相当支障があると思うのですが、その点どういう実情ですか。
また、根本的に、この消防団は、義勇消防団ということで古くから犠牲的に働いておるというような観念——もちろんその観念も新しい時代に即応してだんだんと考え直さなければならないと思いますが、消防団というもののあり方が、そういう歴史を持っておりますために、どうしても手当の方が十分に参らないような状況でございます。
○北山委員 消防力の一般的な基準というのはなかなかむずかしいし、困難である、これはわかるのですが、ただ義勇消防団員の問題で、現実の問題として町村合併をやったところ等においてはいろいろと問題を起しているわけです。町村合併をして消防団員が数千名になった。整理しようと思ったけれども、なかなかそれぞれ分団が歴史と伝統を持っているので、承知をしない。
殊に私は冨山県ですが、今度の水害の場合などを考えまして、單純に消防署の僅かの人の活動よりは、義勇消防団の活動というものを非常に痛切に必要さを感じさせられております。
これが常備消防で、あとは義勇消防団が十二分団あつて、その団員が四百八十 三人、こういうことを大体この十万の配市が備えておる消防の能力、設備、人員という基礎が置いてあるのであります。これが勿論この国家消防庁のほうで定めておりまする理想的な水準と申しますか、それよりは相当下廻つております。現在の財政需要九以てすればこの程度より仕方がないのであります。又現実の整備状況も大体この程度です。
○大橋国務大臣 消防団員という意味がどういう意味かわかりませんが、案は消防のために従事いたします人々の中で、義勇消防団と申しますか、平生は他の任務についておりまして、火災の際に臨時消防団を編制して消火のために従事する人々もあるわけです。しかし大都市等におきましては、消防の任務に専従いたします特別の公務員がおるわけでございます。
大きな都市或いは中都市以上のところにおきましては、専門の消防機関を置きまして、消防の第一線に当りまして、消防団は第二線的な事業を行うというふうに、常備消防機関と義勇消防団の二通りを以てやつておるところと、もう一つは消防団のみ置いてすべての消防に関する仕事をやつておるところ、消防団のみを持つておりまするところは、主として農村漁村等の村落地帯と小都市においてでありますが、かように二通りあるわけであります