2006-05-31 第164回国会 衆議院 農林水産委員会 第14号
羊角湾というのは国営干拓事業中止の第一号であって、投じられた資金が六十億円、周辺開発も含めれば百十億円の資金が消失をしたと言われるわけでありますし、また、有名な宍道湖・中海干拓淡水化事業についても、着工後二十五年目にして凍結をされ、それまで投資をされた事業費七百二十億円がいわば無駄になったという構造になっているわけであります。
羊角湾というのは国営干拓事業中止の第一号であって、投じられた資金が六十億円、周辺開発も含めれば百十億円の資金が消失をしたと言われるわけでありますし、また、有名な宍道湖・中海干拓淡水化事業についても、着工後二十五年目にして凍結をされ、それまで投資をされた事業費七百二十億円がいわば無駄になったという構造になっているわけであります。
今先生がおっしゃった数字、ちょっと私ども持っていないんですけれども、事業を着手した後に事業計画の決定を取り消したり、あるいは事業を廃止したというような手続を行った国営土地改良事業、今先生おっしゃいました羊角湾ですとか、それから佐賀県の伊万里の農業用用排水事業がございますし、それから中海の干拓に附帯する農業用用排水事業がございます。
現実には、熊本県の羊角湾の干拓事業、これも農水省の関係、あるいは、ついこの間中止が決まった中海の本庄工区の干拓、こうしたものについては国土交通省の公共事業とは若干仕組みが違います。これは土地改良法の負担金という問題がありますので。
農水省所轄の事業でも、昨年十一月には熊本県の国営羊角湾の干拓事業の中止が熊本県の検討委員会によって提言されたことを受けまして、熊本県は事業の中止を国に求めるとともに、事業に投入した国費五十九億円の償還問題を国、農水省と協議することになったと聞いております。 このような補助事業の中止に関しては、補助金等適正化法が、国の補助事業について事情変更があったときの手続を定めている。
廃止に至った理由は、まず、干拓事業の羊角湾地区、佐賀地区につきましては、漁業補償交渉の難航が挙げられます。また、第二に、かんがい排水事業の静清庵地区につきましては、主要農産物でありますミカンの価格の低落による農家の事業意欲の低下が理由であります。 これら十一地区につきましては、事業が休止になっている実情を踏まえて、平成九年度においては予算計上がなされておりません。
そういう意味で、廃止する方向で処理する国営事業地区十一地区、今申した静清庵あるいは羊角湾等がそれに該当いたします。また同時に、全体の実施設計において廃止する方向で処理する地区の農業用ダム九カ所、また、今後見直しが見込まれる事業のうち、農業用ダムのいわば建設計画を廃止するのが六カ所、計十五カ所、それぞれの見直しを行うという考えに立っているところであります。
例えば、先ほど問題になりました千歳川放水路の問題、あるいは省庁の所管が違うかもしれませんけれども、諌早湾、羊角湾、中海の干拓の問題、そして建設省が中止や見直しを英断したダム建設の問題などなどでございます。
その結果、農業農村整備事業の国営事業におきましては、熊本県の羊角湾の干拓事業あるいは静岡県の静清庵のかんがい排水等、十一地区の事業を廃止することといたしました。これらの地区については、事業が休止になっている実情を踏まえて、平成九年度においても予算計上はなされておりません。 なお、これらの地区において執行を予定していた総事業費約二千億円に伴う予算の計上は、今後行わないことになります。 以上です。
○太田(昭)委員 今、農水大臣のお話しになった羊角湾あるいは静清庵、特に羊角湾については思い切った措置をとったという評価を私は聞いております。 しかし、今、お話にあって、これらの事業は、よく調べてみますと、今まで休止されていたというものを追認した。これは、羊角湾などについてはかなり思い切って踏み込んだことなんでしょうが、結局のところ、休止したところがなくなったということにすぎない。
○政府委員(土屋勲君) 大規模農業基盤整備の関係でございますが、現在回答をとってその改善状況をフォローしているところでございますが、佐賀、羊角湾につきましては中止ということになっておりますし、それから各種の農地開発に関連したダムの開発事業等も中止の結論を出したものが幾つかあるというふうに承知をいたしておりまして、勧告を含めて、農水省としては真摯な措置をとっていただいているというふうに思っております。
最近では、国営木曽岬の干拓事業、それから国営羊角湾土地改良事業について、それぞれ検査報告に掲記しているところであります。 農林水産省におきましては、御質問の国営中海干拓事業のうち、事業を休止している本庄工区につきましては、平成九年度から二カ年間、事業計画の技術的、経済的な検証、環境や資源への影響について調査を行い、その結果をもって今後の事業の取り扱いについて判断することとしております。
羊角湾、また佐賀については地元の自治体の意向に従う形で干拓事業の見直しが必要となり、廃止という方向で処理することになりました。これは、農業をめぐる社会経済情勢の変化にもかかわらず、事業を推進したり、また放置してきた農水省の責任が問われると思います。 国営干拓事業の挫折について、農水大臣、その責任は明らかにすべきだと思いますけれども、どういう答弁をいただけるのか、よろしくお願いいたします。
○但馬久美君 国営の干拓事業は、羊角湾、佐賀のほか、島根県と鳥取県にまたがる中海干拓事業もあります。ここは九年度から二年間の予定で事業の総合評価を行うため調査が行われています。この中海の場合は、地元自治体が工事の再開を要求しております。でも、地元の対応は羊角湾や佐賀とは異なりますけれども、農水省が主導して事業見直しを行う意向はあるのでしょうか。
羊角湾の干拓事業についての見直し方針で、本日午前中に、廃止する方向で処理するという中止の記者発表がありました。 改めてもう一度お聞きしますけれども、昭和四十四年に事業が始められましたこの羊角湾の干拓事業です。平成五年の決算検査報告で事業のあり方が指摘されて、平成七年度から三年間事業を休止することになりました。
○葉山委員 このNHKスペシャルの中でも、当時の熊本県財政課長が、この羊角湾干拓事業だけでなく、他の事業への影響も考えるとみずから事業の中止を申し出ることはできなかったと発言しているわけであります。一事業の判断がその他の事業に影響を与えるというような事実のあるなしにかかわらず、まあ私はこれはよくわかるのでありますが、やはり自治体の人たちからすれば、当然こういうことでやはりお上は怖いんですよ。
私の知る範囲で恐縮でございますが、国営羊角湾事業につきましては、昭和四十四年度に事業に着手し、平成八年末までに約五十九億円を執行しているところであります。これが極めて最近、九年の七月に、この事業をいろいろ検討してきたところですが、県側において廃止と決定したようでございます。
なぜならば、大規模な公共事業が始まりますと、これがとどまるところを知らないというぐあいに、いつやめたらいいかということがわからないくらいになってきているということは、最近よく報道をされているとおりでありまして、そういう点で、この間ぼやっとテレビを見ておりましたら、九月十九日に放映されたNHKスペシャル、ここにおきまして、熊本県の羊角湾干拓事業というのが取り上げられておりました。
熊本県羊角湾干拓事業は、四三%まで進捗してきましたが、断念決定ということが今伝えられております。 実例の紹介を全部やっておりますと時間がありませんので……。
休止、これは羊角湾と佐賀のことのようですが、こういうものもある。 それから、実施中のものも、営農計画とか何とか、見通しが立っていない、あるいはいつ見通しが立つのかわからないと昭和五十五年で言われています。 いいですか。全部足しますと、当時の昭和五十五年段階で、百八十三地区のうち四十九地区が何と今の問題のある干拓事業ですよ、二七%です。
それから第三点目に、正森議員の関連でございますが、羊角湾の土地改良事業について、小川局長が、適時適切にその都度検査しているというような御答弁をなされておりましたが、各省庁と会計検査院は全く違うと私は思っております。適時適切にやっている、それは当たり前のことでありまして、適時適切にやらなければ意味がないわけであります。
○正森委員 あらかじめ資料をもらいましたが、この羊角湾の土地改良事業は、干拓事業と農地開発事業と二つに分かれております。干拓事業は平成七年度末で既に五十九億円余り出しております。そのうち県の受益者負担額が十九億余り、発生した利息が十億九千七百五万余円で、その合計は約三十億になります。
その次に、羊角湾について聞きます。 羊角湾では、これもやはり干陸等ですが、あなた方もこれは何遍も指摘していますね。その結果、これについてはたまりかねて、それでこう言っているのですね。「本件事業について、」「次のような方向で関係機関と協議を行っているところである。干拓事業及び水源施設については、当分の間事業を休止させ、その間に事業の実施について多角的に検討を行う。」また多角的、こう言っておる。
それで次に、大蔵大臣にお伺いいたしますけれども、今いろいろお聞きしていましたように、国営の諌早干拓事業を初め、八年前に休止されています中海干拓事業やそれから木曽岬、羊角湾の干拓事業など、いずれも食糧難であったその時代とか、非常に新しい農業生産が目的という時代であったんですけれども、その目的とか経済面でも今の状況と随分変化をしてきている、そういう中で私は行き詰まっておると思うんですが、予算のむだ遣いになっている
九百九十億円の事業費の中海干拓事業、百五十四億円の木曽岬干拓事業、二千三百七十億円の諫早湾干拓事業、八十二億円の熊本羊角湾干拓事業、それぞれみんな行き詰まっています。これまで投入された国費がもう本当に浪費になってきているわけであります。 農道についても、広域農道が国道と重複投資になっている事例が多く出されています。
また、国営木曽岬干拓事業におきまして、長期間にわたり造成した干拓地の県境問題が確定せず、土地の利用計画が定められていなかったり、国営羊角湾土地改良事業におきまして、漁業補償問題が解決せず、工事再開のめどが立たなかったりして、事業効果が発現していない事態を取り上げ、干拓地の有効利用や事業の進め方を多角的に検討するよう意見を表示したり、問題を提起したりしたものなどがございます。
国営干拓事業のうち、今お話にあります継続事業につきましては、過去十年以内では、平成元年度及び五年度に決算検査報告にそれぞれ木曽岬、羊角湾の干拓事業を掲記しているところでございます。
○政府委員(山本徹君) 規模につきましては、諌早湾が農用地造成面積は千六百三十五ヘクタール、木曽岬が三百七十一ヘクタール、それから中海が二千七十六ヘクタール、羊角湾が百四十ヘクタールでございます。
平成五年度の決算検査報告でも、熊本県の羊角湾の干拓事業の実施が困難になっているという指摘がありますし、また、そのほかの完成した干拓地でも農地が売れ残ったり、あるいは耕作放棄地が出ているというような話も聞いております。もはや農地目的の干陸事業そのものの必要性というものを問い直していく必要があるんではないかというふうに思います。
○五十嵐会計検査院説明員 国営羊角湾土地改良事業につきましては、ただいま委員の方から御指摘がございましたように、長期間工事を休止しておりましてその効果が上がっていない。
平成五年度決算検査報告の中に、事業名といたしまして国営羊角湾土地改良事業、こういった干拓事業並びに総合農地開発事業、このために平成五年度までの支出済み額が百九億を超える金額になっておりまして、その中身を会計検査院の方が指摘していただきまして、いわゆる工事を長期にわたって休止している、さらに、これは農地をつくるという意味なんですけれども、実際その周りは農家は半減しておる、こういう状況で、この事業自体にもう
こういうような状態ができているときに、戦後五十年も過ぎているところに、例えば羊角湾にしてもあるいは長崎県の諌早湾にしても、さらにでき上がったところの河北潟の状態、あるいは三重県と愛知県の木曽岬の問題にしても、ほとんどこれが目的どおりに運用をされていない。
○会田長栄君 私は今回、木曽岬と羊角湾の二つの問題だけ取り上げました。しかし、今考えてみますと、木曽岬で言っているとおり、国費百九億、借入金四十五億、ましてやそれを負担すべき地元あるいは受益者、これが利息六十四億というように大変なことなんですよ、これ。
○会計検査院長(矢崎新二君) 本件国営羊角湾土地改良事業の指摘をしたわけでございますが、土地改良事業全般につきましては、御指摘のとおりに過去三回にわたって特記事項として掲記をしてきております。 今回、検査報告に掲記するに当たりましても、羊角湾地区だけではなくて、他地区において実施されております土地改良事業も含めて総合的に検査を行ったわけであります。
後の機会にまた、 次に、五年度特記事項の国営羊角湾土地改良事業について、検査院長、農水省にお尋ねいたします。 その一つは、これまで五十一年、五十四年、五十五年と過去三回にわたって特記事項の中に記述が見られますが、今回、単独で検査報告に掲記した理由をまずお聞かせください。
そのために毎年、会計検査院は特記事項であるとか不当事項であるというようなことを公表しているわけでありますが、例えば国営羊角湾土地改良事業なんかもその例だと思います。そういうことを考えてみますと、これは単に事業としての成否というだけではなくて財政画からも見直すという意味で、この種の特記事項については財政制度審議会の意見を聞くべきだと思いますが、大蔵大臣、いかがですか。