1951-11-28 第12回国会 参議院 通商産業委員会 第18号
○油井賢太郎君 実は首藤政務次官おいでになつたからお聞きしておきたいと思うのですが、最近各地で以て破産、倒産をしている纖維業者が相当あるのです。殊に御承知のように東京、横浜の貿易商社にその傾向が多いのですが、それの影響するところも国内各地の輸出生産業者にも及ぼしております。こういうことについて通産省とされてはどんなふうに御計画をお立てになるかということを、この間通産大臣にもお聞きしたのです。
○油井賢太郎君 実は首藤政務次官おいでになつたからお聞きしておきたいと思うのですが、最近各地で以て破産、倒産をしている纖維業者が相当あるのです。殊に御承知のように東京、横浜の貿易商社にその傾向が多いのですが、それの影響するところも国内各地の輸出生産業者にも及ぼしております。こういうことについて通産省とされてはどんなふうに御計画をお立てになるかということを、この間通産大臣にもお聞きしたのです。
○政府委員(首藤新八君) 最近纖維業者の破産者が各地にぼつぼつ出ておることは事実であります。同時に又ひとり纖維業者のみならず、年末を控えまして中小工業に金融的な破産者が相当出て來はせんかというようなことを我々は杞憂いたしておるのであります。御承知の通りこの春国際物価の下落と輸入超過から、国内の業者が極く一部の産業を除きまして大部分は非常な圧迫を受けている。
○委員外議員(波多野鼎君) 誰でもいいのですが、つまり私の聞きたいのは、輸出に従事している纖維業者の利益が損われるから、だから関税率を二割五分にしないで一割五分にして、つまり安く染料を輸入してやつて、そして一方においては輸出しなければならんという、基礎的な化学工業の発達に不利な條件を作るということが非常に不可解なんです。自立経済という見地からいつて非常に不可解なんです。
資金の面から行つても制限会社であり、あるいは解体とか、整理とかいうことを一方には言われておりますので、旧來の日本の世界的に活躍したような纖維業者はむしろ状況を見ておつたというふうなために、十分活躍できなかつたのではなかろうか。
○田中(健)委員 それから財界人についても、纖維業者についても、いろいろとこのように資料を提出願いたいと思うけれども、これは私の方にも名簿はありませんので、私の方からこれこれの人間が陳情に來たというようなことをあなたの方にも出しますし、この中からだれが陳情に行つておつたかということを、出しますから、これに対しても後日資料として御提出願いたい。これも委員長からおとりはからい願いたいと思います。
と申しますのは、私自身は纖維業者でありますが、私ども纖維業界においては國の檢査、いわゆる國檢というものを要望いたしていない。と申しますのは先ほども申しましたように、本年七月十二日法律第百五十三号によつて発令されました輸出品取締法の第三條に「主務大臣は、品質の識別のため必要があると認めるときは、輸出品の品目を指定して、その各々につき、等級及びその標準を定める。」こういうことがある。
あるいは出張所というようなものをこまかく各所へつくりまして、そうして登録を獲得しようとはかつたというようなことができた、普通の纖維業者といたしましては、せいぜい近所まわりをするか、ポスターをはるか、その程度のことぐらいしかでき得ない。