1967-06-30 第55回国会 参議院 農林水産委員会 第21号
そういう意味においては、今日の日本の生糸産業あるいは繭産業というものは、きわめて不健全なものであり、きわめて内容的に矛盾と欠陥を持った状態の中で海外に出ようというのでありますから、海外に出たときにおいても、きわめて生糸それ自体が不安定であります。言うならば、親の経済基盤がはっきりしていないところに外遊をさせていい勉強をしてこいといったって、そうはいかないのであります。
そういう意味においては、今日の日本の生糸産業あるいは繭産業というものは、きわめて不健全なものであり、きわめて内容的に矛盾と欠陥を持った状態の中で海外に出ようというのでありますから、海外に出たときにおいても、きわめて生糸それ自体が不安定であります。言うならば、親の経済基盤がはっきりしていないところに外遊をさせていい勉強をしてこいといったって、そうはいかないのであります。
特に、製糸、繭産業の過去の実績を見てみますと、農業の政策というものは非常に変動があり、困難な戦後の実情の中にあってもとりわけ低迷をし、しかも一貫性のない蚕糸行政というのが行なわれておるという現状、あるいは過去の認識の上に立つときに、はなはだもって、私は、不安と、将来に対する危惧をいろいろな説明はされておりますけれども抱いておるのであります。
日本の繭産業また製糸産業というものが合理化して、国際競争にも、また国内においても、合成繊維、人造繊維、そういうものとの競争に勝ち得る体制にあるという場合におきましては、これは相当の需要が出てくるということを期待していいと思うのです。政府といたしましても、この両産業の合理化というか、生産性の向上、これに全力を尽くしているわけです。