1947-09-27 第1回国会 衆議院 電気委員会 第10号
御承知の通り現在日本における水力發電所は、大小とりまぜて千有餘箇所でありますが、その總出力は約六百萬キロと唱えられております。しかしながら冬季及び夏季の渇水期に至りますれば、半減してわずかに出力二百五十萬キロないし三百萬キロに低下するという、實に憂慮すべき状態であるのであります。
御承知の通り現在日本における水力發電所は、大小とりまぜて千有餘箇所でありますが、その總出力は約六百萬キロと唱えられております。しかしながら冬季及び夏季の渇水期に至りますれば、半減してわずかに出力二百五十萬キロないし三百萬キロに低下するという、實に憂慮すべき状態であるのであります。
大阪の尼崎發電所は御承知のように、その第一發電所、第二發電所を合しまして、總出力は六十一萬八千キロワツト、東洋第一の近代式發電所でございましたが、戰災のために第一發電所は出力が三分の一、第二發電所はその全部の機能を失つたのであります。目下非常な努力を以て復舊工事が進められておりまするが、第一發電所におきましては、只今やつと八萬キロワツトを發電しております。今年の冬は二十萬キロという状態であります。