1949-08-25 第5回国会 衆議院 建設委員会 第24号
このうち建設省直轄工事の分九億七千万円を差引いても、縣工事の残額が二十億円以上に達します。これを三箇年に行う計画をもつて、初年度である昭和二十三年度には六億円としたが、緊急工事のため予算外に二億五千万円を追加して、請負に付し、その総額は八億円以上に上つたのであります。
このうち建設省直轄工事の分九億七千万円を差引いても、縣工事の残額が二十億円以上に達します。これを三箇年に行う計画をもつて、初年度である昭和二十三年度には六億円としたが、緊急工事のため予算外に二億五千万円を追加して、請負に付し、その総額は八億円以上に上つたのであります。
第一には各縣とも縣工事、市町村工事の立てかえ金額は担当の額に上り、本年度第一・四半期の予算配分をもつてしても、なおかつ立てかえ工事費を返済し得ざる状態であります。よつて、建設省におきましても、今後、重点的施行計画を確立し、この施工計画に從い、査定を認めた地点に対しては的確なる予算配分をいたす必要があると思います。
まず第一に、このお配り願つた昭和二十三年の災害復旧土木工事進捗状況調によりますと、要するに地方の府縣工事の分が國庫の補助相当額以上に、要するに工事が進捗しておる。こういうことになるのだろうと思います。
これを項目別に集計いたしますと、土木関係におきまして、すでに縣工事のみに限定いたしましても数千万円の被害に達しております。さらに林務関係におきましては、おおむね一億に近い被害がすでに私の手もとに到達しておるのであります。さらにきわめて被害の甚大なのは、主として耕地関係でありまして、田畑の決壞、井堰の埋沒等枚挙にいとまあらず、合計一億数千万円にこの被害が集計されておるような次第であります。
これは全國の直轄工事竝びに府縣工事、土木工事といいますか、土木工事には砂防も河川も道路も皆入つておりますが、それで大體二百萬トンぐらい消化しておつたのです。
また前渡金の問題でありますが、これは府縣工事でありまして、府縣によつて取扱いが違つておるのであります。大體補助工事に對しては前渡金をどの縣も認めておるような樣子でありますから、群馬縣の方におきましてもそういう途は遠からず開かれて、応急工事なりあるいは復舊工事の促進をはかれることと存じております。
次に今次災害によりまする全國の土木関係災害復旧費は、調査が進むに連れましてまだ若干増加の見込でありまするが、現在までの報告を綜合いたして見ますると、直轄工事として約十億円、都道府縣工事として約八十二億円、合計九十二億円に及んでおるのであります。これに本年四月以降八月までの全國各府縣の災害復旧費約五十四億を合しますれば、実に百五十億になんなんとするところの巨額に達するのであります。
地方よりの報告等を総合いたしますると、都道府縣工事として約六十五億円、直轄工事として約十億円、計七十五億円と予想しておりますが、もちろん、この数字はただの推算でありまして、後日正確な調査ができましたときには変るものと思うのであります。 なお、利根川の栗橋上流地点における決壊の結果、大惨害もたらしましたことは、実に痛恨にたえない次第であります。
その土木被害の状況は、道路の損傷が六百五十箇所、橋梁が四百十九箇所、河川が九百六十四箇所、砂防が十六箇所、海岸が三箇所、縣工事が合計いたしまして二千五十二箇所、そのほかに市町村費支辨に属する復舊工事が、一千八百九十箇所でありまして、この復舊總額は箇所數にいたしまして三千九百四十二箇所、金額にいたしまして、先ほど申しましたように、十億二千六百萬圓に及んでおるのであります。