2011-08-03 第177回国会 衆議院 文部科学委員会 第16号
はっきりした線量効果関係といいますか、影響がどこからあらわれるかというのは実は余りよくわかっていないのでありますけれども、我が国における一つの大きな問題点は、こういういろいろな作業をされておられる方々の職務上受けられたさまざまな被曝の記録、これを一カ所に集めるということができていません。
はっきりした線量効果関係といいますか、影響がどこからあらわれるかというのは実は余りよくわかっていないのでありますけれども、我が国における一つの大きな問題点は、こういういろいろな作業をされておられる方々の職務上受けられたさまざまな被曝の記録、これを一カ所に集めるということができていません。
例えば、プルトニウム吸入暴露動物の体外線量計測法であるとか、アルファ線量算定・評価方法の確立でありますとか、あるいは酸化プルトニウムのエアロゾルを吸入暴露したラットにおける肺がん発生率の線量効果関係の解明でありますとか、あるいはキレート剤、これは除去剤でございますけれども、ラットからの体内プルトニウム除去効果の解明等の成果を上げ、また、それぞれ動物実験より得られた病理学的なデータを中心としたデータベース
またその危険度を推定する際に必要な線量効果関係につきましても、かなり詳細なことがわかっております。しかし人につきましては、人の遺伝的影響につきましては、先ほどの御答弁にありましたように、放射線影響研究所において研究が続けられておりますけれども、その影響があるという確実な証拠は現在のところ得られておりません。
したがって、放射線でやりましたような、できないながらも、少なくとも生物に関するいわゆる線量効果関係に似たようなものをほかのものでそれだけの努力をしていただきませんと、生物学的な影響としてはちょっと比較ができかねる。つまり、それだけの解明をやはりやっていただきたい、こう思っておるのでございます。