1961-10-25 第39回国会 衆議院 文教委員会 第9号
そういう目的を前提とするならば、総員テストはそうしなければならぬのであって、そうでなくて、設備、施設その他の欠陥を調べるのには、能力テストというものは副次的に参考にするだけでたくさんである。それを今お話しになったのは、教育条件整備という目的をお忘れになって、そうして多ければ多いほどいいのだというふうな、目的と方法を分離して論議されておる。それから一歩もまじめに分析してお考えになる気はない。
そういう目的を前提とするならば、総員テストはそうしなければならぬのであって、そうでなくて、設備、施設その他の欠陥を調べるのには、能力テストというものは副次的に参考にするだけでたくさんである。それを今お話しになったのは、教育条件整備という目的をお忘れになって、そうして多ければ多いほどいいのだというふうな、目的と方法を分離して論議されておる。それから一歩もまじめに分析してお考えになる気はない。
文部省が決定してきめたことだから絶対に真理である、だから教員のこれに従わぬやつはけしからぬ、こういう考え方の中からは日本の文教行政は健全に発達しっこない、こう私はかたく信じておるので、こういう機会に、この第一の目的と合うところの学力テストは総員テストでなくて抽出テストの方が正しいのだというくらいの判定をもって、ある程度のものが反対する、批判をするということはすなおに受けるべきである、それでなければ文教行政
今局長の言われたそういう論理は一体どこにそういう根拠があるのか、こういう条件整備に関する調査の場合に、総員テストが必要だという学説がどこの学者の書物に書いてありますか。
その中にサンプリングによるところの学力調査が、先ほど大臣もおっしゃったように六〇%以上になってきた、これには五〇%以上と書いてありますがそういうような客観的な情勢の上に立って、今度総員テストを取り上げている。そのテストの目的は「能力、適性等に応じて進学させ教育を受けさせるための客観的資料とする。」
もしなるならば所得倍増計画の労働力調査と銘打ってやるとか、あるいはアメリカのように防衛教育法に基づいた科学技術の英才を発見するとか、そういう明確なる法律を作ってやるなら、これは総員テストでなければできません。それを教育的であるがごとく、政策的であるがごとく、事務的であるがごとく、明確なる目的というものを持たないでこういうテストをしていけば弊害が出てくる。