1948-05-25 第2回国会 衆議院 労働委員会 第5号
これは實は、このインフレーシヨンを抑制し、この經濟危機を切り拔け、さらにこの經濟を再建して、國民の生活水準を安定ならしめる。こういうような一連の政策としては考えられる問題であります。
これは實は、このインフレーシヨンを抑制し、この經濟危機を切り拔け、さらにこの經濟を再建して、國民の生活水準を安定ならしめる。こういうような一連の政策としては考えられる問題であります。
○國務大臣(栗栖赳夫君) 政府は實は組閣以來、當面り經濟危機を突破する對策の外に、それに加えまして、奬來に向つて日本の経済を回復して行く、こういうことの方策と目標とを決めたい、こう思つたのであります。そこで當面の危機對策につきましては、すでに総理の施政演説その他にも現われておるのであります。
「前文 經濟危機は深化して止まるところを知らない。しかるに、石炭をはじめ鐵鋼、石油、電力、肥料などの重要産業は、獨占金融資本がその生産の七——八割までを握つており、さらにこれらの諸企業は、國家財政と國家金融との救濟なしには存續することができなくなつている。かように重要産業の私的經營は破産に頻し、事實上國家に隷屬している。
なお、私どもが從來しばしば言明いたしてまいりました通り、今囘の炭鑛の國家管理は、經濟危機打開の手がかりとしての石炭の緊急増産を目的とするものでありまして、特定のイデオロギイに基くものではございません。
この各種公團の有効期間を大體一年と押えておりますのは、御承知の通り經濟危機突破の臨時的處置として考えているのであります。從つて、大體一年後においては日本の經濟は正常に復するという一つのめどをつけまして、臨時的處置として一年と押えたのでありますが、一年後において、萬一依然として混亂し、いろいろな惡條件が克服できない場合は、當然この法律は延長されます。
○寺中説明員 新日本建設國民運動につきまして、去る六月二十日に閣議決定がございまして、この經濟危機と對處しまして、七つの目標としまして、勤勞意欲の高揚、友愛協力の發揮、自律精神の養成、社會正義の實現、合理的、民主的な生活慣習の確立、藝術、宗教、スポーツ及び平和運動の推進、この七つの目標に向つて國民が耐乏生活に耐えて、生産を増強し、文化的な生活を送つていくべきであるという聲明があつたわけであります。
次に商工大臣は、この法案の必要性につきましては、過般現在の經濟危機打開のための緊急對策であるという觀點からして、經濟の現在の危機を打開するための全くこれは緊急の措置である。石炭鑛業を政府において管理するということも全くこれは一時的のいわゆる臨時措置であるということを申されておるのであります。
他面におきましてこのインフレーシヨン、この經濟危機を突破するためには、財政需要の非常な大きな金額に上つているのを、つじつまを合わしていくこともまたきわめて必要であります。そういう點においてもし破れてしまいますならば、こまかい點において生計費を合わすというようなことを考えても、大きな點においてインフレーシヨンは滔々として進むと思うのであります。
この精神的方面に、文化的方面に努力いたしておりますることは、甚だ總括的であり、總論的であることは止むを得ないのでありまして、大體の方向と、大體の行く途をこれによつて示しておるのでありまするが、偖て具體的な問題になつて參りますると、一應經濟危機突破對策というようなものが緒について大體の地均し工作ができましたる上において改めて具體案を勘考いたしまして、諸君にお諮りをするというような段取りにならざるを得ないと
復金につきましては、こういうような經濟危機が迫つてきておりますので、緊要なる産業資金の供給を、復金に依存する程度が非常に強くなつておるのであります。そういうような趣意におきまして、今囘も四十億の政府出資を認め、本豫算の六十億と合せて百億を認めるというようなことにいたしておるのであります。今復金は大體二百八十億ぐらいの資金の調達の途が殘つておるのであります。
申し上げるまでもなく、國民の租税負擔が現在すでに重く、しかも國民生活が最近における社會經濟の情勢からいたしまして、窮迫の一途をたどつている現状におきまして、かくのごとき厖大な租税負擔に任じますことは、まことに容易なことではないのでありますが、現下の經濟危機を突破し、財政經濟の再建を圖りますためには、ぜひとも右の租税收入を確保しなければならないのであります。
申すまでもなく、國民の租税負擔か現在すでに重く、しかも國民生活が最近における社會經濟情勢により窮迫を告げている現状におきまして、かくのごとき厖大な租税負擔に任ずることは、まことに容易なことではないのでありますが、現下の經濟危機を突破し、財政經濟の再建をはかるためには、ぜひとも右の租税收入を確保しなければならないのであります。
この經濟危機のよつて生ずるところは、單に石橋財政の運用によつてできておるものとは何人も私は考えておらんと思います。若しさようなことがあつたら、それは偏見である。勿論各種の事情があつて、その豫算に伴纏するところの經濟事象が起つたのではあろうが、正にその通りであつた、この豫算からかようなことになつたという意味のように聞き取れました。
文部大臣はこれに對するお答えにおいて………あ、總理が見えましたな………お答えにおいて、私は右橋財政に對して、これは實に日本の經濟危機を招來する危險性があるからというので、各種の論點からこれを論難した。正にその通りになつた。故に我々はこれを又救うがために、今囘の追加豫算を出したのであると、こういう御答辯であつた。
○國務大臣(森戸辰男君) 只今石坂委員から御質問でありまして、本會議における私の答辯について、私が石橋財政が今日の經濟危機を持つて來たから、それでこの補正追加豫算を提出するに至つたというような意味の御質問でありましたが、それは恐らくお聞き違いであろうと思うのであります。
そういうような現状であるように私も聞いておりますし、又それを私自身承知しておる一人でありますが、こういう點につきましては御當局は今後どういう方針で、殊にこの經濟危機の状態にあります現状におきまして、個人の所有の重要美術、國寳等は非常に危險に曝されておる次第でありまするが、それに對する保護の見地から今後どういう御方針でお進みになるかを伺いたいと思います。
東京なんかに貼られておるビラであるとか、或いはその他いろいろの東京なんかを中心にいたしまする勞資双方の動きというようなものは、考えようによりますと、或いは生産増強に影響しておるように取られておりますが、併し大部分の現地におきましては、經營者も勞働者も現在の日本の經濟危機、それにおけるところの石炭の重要性というものをよく認識して頂きまして、片山總理が石炭の國管方式を採ると言明されたのは、七月一日の施政方針演説
片山總理は八月の十七日でありましたか、經濟危機突破の途を國民に訴えるといたしまして、國家經濟と國民生活問題、物價賃金問題、やみ取締り問題、生産増強問題等、數項を掲げられまして、まず國民の生活をよくするためには、國家經濟をよくすることにありと前提されまして、わが國の現状態は、あたかも重症病人のごときものであつて、これを全治せしめる根本治療のためには、國民は苦しみや不自由は我慢すべきであつて、病人の體力
私は先ほど來申しますように、税務行政の刷新と機構の強化という面においてこれをいたしますと同時に、やはりこの經濟危機を切り抜けるためには、國民全體がこの納税の必要と大事なことを十分認識するということが私は必要だと思うのであります。この税として納むべきものを、ほかへ流用したというような點なども、確かにその認識の足らぬところにあると思うのであります。
しかしながら現時のような特別な經濟危機に直面しております現状において、そうしてインフレーシヨンがかように進んてきておりましたところにおきましては、普通における自然増收と違つた、相當大きな自然増收というものが計上され、豫定されるのであります。
從つて現在この法案に對して不徹底を叫ぶ人、あるいはまたこれをいき過ぎであると反對する人も、一度國會が最終的の決定をいたしますならば、それに服從して、この法案を中心として、この石炭の生産増強に邁進して、日本の經濟危機打開に進んでいくというところに、私は民主日本のもとにおける國民の行き方があるのでないか、かように考えております。
私の考えをざつくばらんに言えば、終戰後この日本の經濟危機を建て直すにあたりまして、石炭企業に對して超重點主義をとりましたその時期を選んで、こういうような法案が當然出なければならなかつたと考えております。
○水谷國務大臣 日本の經濟危機を打開する力が國内だけで十分か、それともまた外國の援助を仰がなくてはならないかということに關しましては、いろいろの意見があろうと思います。しかしながら、私らの立場といたしましたならば、まず俗に諺にも言つております「天はみずから助くるものを助く」でありますから、國内においてやれるだけのことはまずやる。
官廳の過剩人員は、少くとも四割の整理は、官廳の亂脈な經費支出を可能にするような官業組織の根本的刷新のためにも、財政經濟危機の克服のためにも、今や囘避できない時期に到達いたしておることは、政府及び萬人の認めるところでありまして、あえてここに論ずる必要はないと思いますが、老子は、國に官吏が多くなるということは、すなわちその國が滅びる前兆であるという意味のことを申しておりますが、財政經濟の立場から、まことにしかりであります
私大藏大臣といたしましては、民間における企業の再建整備に伴う整理、それから官業、行政の運營の合理化というものからくる整理、こういうようなものは、敗戰の經濟危機に直面しておる現在の日本を、新らしい日本の經濟に再建する域までもつていくのには、ぜひともしなければならぬ問題であると思うのであります。
○鈴木(明)委員 なお政府は財政及び經濟危機の根本の原因をなしておる緊急土木費を初め、厖大なる終戰處理費を平時的な財源たる年所得に求めておりますが、これは根本的に誤りではないでしようか。率直大膽に非常時的な財源を新しく設定し、國民にも十分理解を求めてこれを賄い、もつて財政危機、經濟の危機を乘り切るべき性質のものではないでしようか。
そうして日本の經濟危機をしてほとんど破局の段階に追いこんでいると言えるのであります。從つて今日上程されておりまする追加豫算編成の方針というものは、前内閣の財政政策とその惡結果を克服することを根本方針としなければならない。そうでなければ社會黨が中心となつております片山内閣の存在理由はないと存ずるのであります。
政府が公約されました八大政策の緊急經濟危機突破を目指して、強力なる政策を遂行する御所信がおありになるか、そのお覺悟がおありになるか、一應だめを押しておきたいと思う。