1979-12-07 第90回国会 参議院 科学技術振興対策特別委員会 第2号
福島原発のあの第一号炉については、従来もずいぶんといろいろな事故、故障、とりわけ給水ノズルのひび割れ等、深刻な事態というものがいままで何回かあったわけです。
福島原発のあの第一号炉については、従来もずいぶんといろいろな事故、故障、とりわけ給水ノズルのひび割れ等、深刻な事態というものがいままで何回かあったわけです。
それ以外に給水ノズルの点検ということを計画しております。
それから給水ノズルの問題につきましては、これは給水ノズルとサーマルスリーブの間隙から流入した低い温度の給水とそれから原子炉のいわゆる高温水とが混合する際に生ずる温度変化というふうに考えられますので、この再発防止のために給水ノズルとサーマルスリーブの間隙がない新型スパージャーに取りかえたいと、こう考えております。
点検をいたしますと——昨年からことしにかけまして、この委員会でも何回か御報告したと思いますけれども、たとえば給水ノズルの修理をしなければいけない、あるいは配管の修理をしなければいけない、または取りかえをしなければいけないというようなのが、発電所ごとにそれぞれ違いますけれども出てまいりまして、そういうもの一つ修理するのに二月、三月かかる。
あるいはこの前質問のありました一号機の給水ノズルのひびをぱっと切っちゃうと、ステンレスを削ってそして炭素鋼が出てくると。これは非常に面積が少ないから心配はないというお話ですけれども、しかし、そこも炭素鋼になり、あるいはパイプの方もこれはステンレスから炭素鋼になると。私たちはそういう腐食割れが起こるようなところは恐らく温度の高いところじゃないかと。
で、一つは先ほど給水ノズルで、母材で炭素鋼が露出して、これは余分にその中から不純物が水の中から出てくるんじゃないかと。定性的には全くそういう可能性があるわけでございます。ただ勘定をいたしますと、ちょっと不正確な数字しか覚えておりませんが、たしか炭素鋼が露出する面積が炉内面積の数千分の一だか数万分の一だか、そんなオーダーでございます。
たとえば給水ノズルのところは、何か私説明聞いたのでは、熱いところへ冷たい水が入って、それでそこでやっぱり急激な温度変化のためにステンレスにひびが入ったわけでしょう。そういうようなことは大体何度の水が入るとか、そういうようなことで当然そういうことが設計ミスでないということは、まだそこまで技術が確立されていないと、そういうことなんですか。
○佐藤昭夫君 そうしたら、重ねてちょっと言い方変えて聞きますけれども、いわゆる給水ノズルのクラック、これはこの起動停止時の応力変化がそういうクラックを進行させた原因なんだという、この問題についてはどういう見解ですか。
○政府委員(武田康君) 先生御指摘の給水ノズルにつきましては、福島第一発電所の一号機で給水ノズルの部分にひび割れが発見されました。これは私どもが発見いたしましたのがことしの二月でございまして、ただそういうようなことが起こり得ると、あるいはあるかもしれないというようなことで、アメリカの例等から情報をその何カ月か前に得ましたので調べさしたものでございます。
一方、福島の一号で給水ノズルと制御棒駆動水戻しノズル、この両方にひびを発見しましたのは二月二十五日でございまして、そういうタイムシリーズになっておりますので、いま私どもといたしましては、この次の定検の機会に浜岡についても調べる。ですから、浜岡が一番最後になるわけでございます。
○武田政府委員 給水ノズルにつきましては、昨年秋から冬の間でございましたけれども、アメリカの情報をキャッチいたしまして、日本の発電所につきましても逐次調べてみようということで、福島の第一号が皮切りでございましたが、福島の第一につきまして二月に調べましたところ、ひび割れがあった。それからその次が島根でございます。
○武田政府委員 浜岡につきましては、先ほども申し上げたことでございますけれども、この次定検に入るときに給水ノズルなり制御棒駆動水の戻りノズルなりについてチェックをするように、こういうことでございまして、その線で現在動かしておるわけでございます。
福島第一の一号機、敦賀、浜岡の三原子炉は原子炉内にある給水ノズルにひび割れが、そして福島、敦賀はさきに冷却水の再循環パイプのひび割れ、緊急冷却装置のひび割れが数カ所発見をされております。今回さらに、原電の優等生と言われた島根原発と福島一号機の戻りノズルのひび割れが発見をされたのであります。
○武田政府委員 ただいまの給水ノズルあるいは戻り水ノズル等のいろいろ私どもの評価につきましては、私どもも顧問の先生方にいろいろと御相談したりいたしますが、その過程は科学技術庁事務局とは非常に密接な連絡をとっている次第でございます。
それからもう一点、福島では給水ノズルに同様な問題がございましたが、給水ノズルにつきましては、やはり似たようなことでございますが、傷の部分は削り取ってそこを仕上げをする。
○高橋説明員 福島の三号機につきましては、給水ノズル及びCRD戻りノズル、点検をする計画でございますが、まだ点検するところまで至っておりません。現在準備中でございますので、何かの間違いだろうと思います。
○武田政府委員 デザインにはいろいろ選択の理由がございますけれども、実は私ども福島につきましてこの点検をいたしましたのは昨年の秋あるいは十二月近かったと思いますが、アメリカの方で給水ノズルにひびが発見されたという情報を得まして、それで点検をさしたわけでございます。それでアメリカで現実にその問題が発生したタイミング、実は私いま承知しておりませんけれども、わりに最近起こってきた現象でございます。
これは原子炉本体に生じておるひび割れでありますし、しかも、日本の発電所の戻りノズルについてはすべてに共通している方式の変更がいま求められてきているという問題であり、給水ノズル、これも非常に重要な部分ですが、これも日本の約半数近くの原子力発電所が採用している方式の変更ということになるわけですね。
それからもう一つ、給水ノズルでも福島で同じようなひび割れが発見されておりますよね。この福島の場合は給水ノズルにスパージャーを炉の内側からはめ込む形になっていると聞いております。そのはめ込んだわずかなすき間から水が漏れることによって温度差がまた発生してノズルにひびがいく。
島根につきましては、給水ノズルには異常ございません。 それから、福島第一の第一号炉では給水ノズルは直径が約二百六十ミリございますが、そこと制御棒駆動の戻り水のノズルの両方にやはり深さ十五、六ミリくらいの応力腐食の割れが出ております。これはやはり検討会の結論を得ましてクラッドのところを取り、それから母材に入っていましたならば母材のところを削りまして、全体が滑らかになるように修復しております。
それから、ちょっと先ほどの補足をいたしますが、応力腐食の応力ということでありますが、この給水ノズルは圧力容器から出ておりますが、その中にサーマルスリーブというパイプが入っておりまして、そこに給水スパージャーがついているわけであります。そのサーマルスリーブと給水ノズルとの間の狭いすき間から給水のための温度の低い水が出入りすることによる熱応力の繰り返し、これが主たる応力であります。
美浜原発一号、二号炉、高浜一号炉等の加圧水型原子炉では、蒸気発生器内細管の減肉現象と穴あきによる放射能漏れや燃料棒の曲がりあるいは破損が相次いで発生し、福島、敦賀の沸騰水型原子炉では、冷却水再循環パイプのひび割れ、そして、二重、三重という安全装置のかなめに当たる緊急冷却装置でのひび割れが発見され、ついに福島、島根の各一号炉におきましては、原子炉本体の給水ノズル部分にひび割れが発生するに至りまして、冷却材喪失
たとえばでございますが、給水ノズルの一部でございますけれども。そういう状況で非常に不都合が起こっておるかどうかといいますと、現在までの私どもの知見によりますと、必ずしも不都合はない。
先ほど、たとえばステンレススチールで張ってある部分もあればカーボンスチールの部分もありますから、たとえば給水ノズルにおいてと、こういうお話がありました。しかし、戻りノズルの場合はすでにステンレススチールで内張りをしているという、そういうことを前提として安全審査が行われていると思うのです。
非常に大きな、周辺に影響を与えるような異常が発生したということではないと私は承知いたしておりますが、たとえば給水管の給水ノズルのクラックの問題とか、あるいは燃料体の多少の異常の問題などが幾つか出てきておるのは御指摘のとおりでございます。
○石野委員 一つだけお聞きしておきますが、炉内で給水ノズルあるいは戻りノズルのところに問題があって、それの修復作業をするという、その作業をするための状態として炉内の水をどうするかということは非常に関心の深いところなんですが、いまお話を聞いておりますと、一次冷却水はそのノズルのところまでは抜いてしまうけれども、あとは一次冷却水は残っている、その上に足場を組んで仕事をするというようなふうに聞こえるわけですが
○武田政府委員 給水ノズルの修理は、先生御指摘のとおり普通でございますと一次冷却水がそこにたまっている部分でございますので、一次冷却水の水位を給水ノズルが出るまで下げなければいけません。
いま修理がされているわけでありますが、給水ノズルの修理でありますから、炉内の一次冷却水がどうなるかという問題は私たち心配であります。これは相当汚染されていることは当然であります。これをほかのタンクに移すということを聞いているわけでありますが、移しても炉内に放射能がかなり入っているということについては予想される。したがって、それを今度はまた別の水で洗うという形になってくると思うのです。
それで、これにつきましては詳細を調査いたしまして、いかなる処置をするかということを決めるわけでございますが、実は同時に福島発電所で定期検査中に発見されております給水ノズルでのひび割れがございまして、これの要因とある程度共通するような性質を持っているかと思われますが、その辺、調べまして処置する予定でございます。
この給水ノズルのクラックにつきましては、米国の原子力施設、特に沸騰水型原子炉で当初発見をされまして、わが国においても同様の原因からあり得るということで、定期検査の機会を利用いたしまして調査をいたしました。(楢崎委員「簡単にしてください」と呼ぶ)その関係がございまして、つまりこの沸騰水型の原子炉は米国のGEが開発したものでございます。
ただいま先生御指摘の点は、福島の炉におきまして定期検査中に、給水ノズルと申します部分の検査をいたしまして、その部分におきましてクラックが発生しておるということが確認されたわけでございます。これはその原因も推定をいたしまして修理をいたすわけでございます。