1954-03-16 第19回国会 参議院 予算委員会 第14号
併しこの結果を以て直ちに結核患者が増加したということはできないのでありまして、即ち従来は諸外国と同様、結核死亡数の十倍乃至十二倍ということを以て患者の推定数としていたのでありますが、これが明らかになつた、実相が明らかになつたということであろうと思います。併し実態調査の結果、結核患者が青少年層から急激に増加し、壮年層、老年層にも相当多いことが判明いたしましたので。
併しこの結果を以て直ちに結核患者が増加したということはできないのでありまして、即ち従来は諸外国と同様、結核死亡数の十倍乃至十二倍ということを以て患者の推定数としていたのでありますが、これが明らかになつた、実相が明らかになつたということであろうと思います。併し実態調査の結果、結核患者が青少年層から急激に増加し、壮年層、老年層にも相当多いことが判明いたしましたので。
本県の結核死亡数は、昭和三十四年は一千八百十名であり、二十五年は一千五百五十四名と減少しておりますが、死亡率は二十五年一月から六月までの推計によると一四%で、全国最下位に位しており、衛生部においては今後集団検診による感染源の早期発見、これに対する早期治療、就学前における児童のBCG接種の実施によりその効果を挙げるべく努力を払つているのが窺われます。
戦争と申しますような生活環境の不良化を来す場合は、著しく結核死亡数を増加するものでありますが、わが国の場合は、戦前二〇以下でありました死亡率が、終戦の二十年には二八・二まで増加したのであります。終戦後の施策、方針が誤らなかたためとも見られますが、二十四年には、この死亡率は一六・八八と漸減して参つたのであります。
現在目標といたしておりますのは、結核死亡数に対する病床数の比率が、〇・五になりますように、即ち十人の死亡者に対して五の結核ベッドが整備できるようにということを目標といたしております。