1949-07-05 第5回国会 参議院 選挙法改正に関する特別委員会 閉会後第8号
若し学者の発言にして実際問題についても多少権威があるとすれば、それは実際問題についても長年公平な観察者として生活して來たから、その結果まあ経驗的に割合に公正な意見が出る、公算があるということぐらいしか言えないのだろうということを申上げたいのであります。
若し学者の発言にして実際問題についても多少権威があるとすれば、それは実際問題についても長年公平な観察者として生活して來たから、その結果まあ経驗的に割合に公正な意見が出る、公算があるということぐらいしか言えないのだろうということを申上げたいのであります。
経驗的な発達で以て、経驗的に思い付きでこうしたらよかろう、ああしたらよかろうという一つの理窟を拵えて止めるということは、これは惡いのであつて、およそ常識の示すところこういう形に絞ればいい。理窟というものは初めからあるものじやないと思つております。いろいろな説明し易い解決程度が生れて來る。
それはいまだに経驗的な段階を経ておるにすぎないのでありますが、これを私が國会法に入れた動機は、この三州における実際を見まして、それが相当な成功を收めておるのにかんがみまして、日本の國会法にこれを入れまして、当委員会を設番するということに力を入れたわけであります。すべての状態がいい場合には、こういう委員会が成功するというのは、かなかなむずかしいことだと思つております。
そうしていろいろな考慮を置きますると、参議院というのは何か知識的に、又は経驗的に声望的に非常に背景の大きい人が望ましいといたしますると、成るべく全國の人が押立てるというような人が参議院には適するというようなことが言われますので、全國選挙区というのがこれはいいのじやないか、こういう考えを持ておおりました。
人相からして非常に殺氣を帶びた人があるのでありますから、こういう人に人権の保護をされておるということは、番犬に非ずして狂犬を飼つて置く、犬は犬であるけれども、狂犬であつて却つて喰い付かれるということを、学術的でなく経驗的にこれを感じておるのであります。 どうぞそういう点を御観取の上、この法案を先ず通過させ、それに足りないところは追つて完備されんことを希望する次第であります。