1991-07-04 第120回国会 参議院 決算委員会 閉会後第10号
○説明員(小林惇君) 経済白書に関します大変広範な御質問でございまして、まず一番最初におっしゃいました経済白書のそもそもの役割という点でございますけれども、委員が御引用されましたように、昭和二十二年に経済実相報告書ということで始まりまして、昭和二十六年以降は毎年度年次経済報告ということで閣議に報告するとともに公表しているわけでございます。
○説明員(小林惇君) 経済白書に関します大変広範な御質問でございまして、まず一番最初におっしゃいました経済白書のそもそもの役割という点でございますけれども、委員が御引用されましたように、昭和二十二年に経済実相報告書ということで始まりまして、昭和二十六年以降は毎年度年次経済報告ということで閣議に報告するとともに公表しているわけでございます。
昨年片山内閣が組閣当初に発表した経済実相報告書においても、たとえば運輸省の所管においても、運輸省は戰爭前と戰後とは運轉マイル数はほぼ同樣であるにかかわらず、從業員は二倍半に殖えておる。
政府は、昨年の七月、経済実相報告書の中は、昭和十四年と十六年の平均四十九万町歩の植林に対し、昭和二十一年は、わずか七万町歩の植林しかなしておらない。
(「その通り」と呼ぶ者あり)組閣当初、政府は経済緊急対策八項目を掲げ、次いで経済実相報告書を公けにし、我が國の経済の実情を國民に訴え、その病的実態を認識把握せしむることに努めて、その病状打開のために経済緊急対策を誠実果敢に実行することを約束し、廣く國民に対して、國の経済の主体をなす國民が対策それ自体の主人公となつて、みずからの選出した政府を通じ且つそれを励ましながら、一人々々が直接自分の事として対策
国民全体に耐乏を求めて、且つ精神的な協力も求めて、又現状も十分に知つて貰うということを重大なりと考えまして、先に経済実相報告書によりまして、現状をお知らせいたし、且つこれに対して政府としては経済緊急対策を立てて、その防止に專念いたしておるのである、(「それから六ヶ月経つた」と呼ぶ者あり)尚これに対しましては更に新物價体系を立てまして、そうしてそれから割出して、今川上君の言われましたようなことでありまするけれども
政府の経済実相報告書にもある通り、物価は正に六十五倍になつておるのでありまするから、せめて現行所得税の基礎控除免税点の四千八百円を、五倍の二万五千円ぐらいに引上げる勇気が当局に望ましいのであります。よつて現在月収二千円の人は分類所得税が免除せられるのであります。又今日の経済実情より見まして、月収二千円以下の人より所得税を取るということは実情に副わない点が多々あると思います。
政府はここにおいて、八項目の経済緊急対策を発表され、さらに経済実相報告書を公にされまして、政府財政と國民の家計の不可分な赤字の増大、企業の縮小再生産の実態を世に訴え、さらに國会においても経済緊急対策の中心が、実に生産増強にあることを強調されたように承つておるのであります。それならば生産の基礎はと申しますれば、きわめて脆弱なるものであります。
政府発表の経済実相報告書によりますると、本年の第一・四半期の薪炭の生産供給は、計画量の六割となつております。既定計画にしても、かくのごとくでありますから、新規燃料対策の実施にあたりましては、よほどの政府の熱意がなかつたなつらば、來るべき電力危機には重大なるところの齟齬を來すものと考えざるを得ません。
経済実相報告書によりますと、昭和十四年から十六年に至る造林面積は毎年平均四十九万町歩に達しております。ところが昨二十一年は僅かに七万町歩しかやつておりません。農林省ではすでに昭和二十一年度から五ケ年計画で二百七十二万町歩に植林するという計画を立てております。ところが右の通り、二十一年度は大失敗で、本年度も亦大失敗であります。それで明年度から五ケ年計画の出直しをしようとしております。
私の考えでは実はこの間の経済実相報告書等によりましても、昨年は八十六万一千トン放出せられたので、それでとにかく助かつておるということであります。
経済実相報告書に現わしておりますことは、現在の経済機構に対する政府の診断であります。こういうふうにしなければいけない、現在の状態は、かくのごとく疲弊困憊して窮乏を告げておる状態であるということを、経済実相報告書によつて発表いたしたのであります。
しかも政府は、今年の七月三日発表しました経済実相報告書の二十一ページを見ますと、ちやんと、このたびの水害に対しては十分な予測をしておるのであります。 参考までに、これを二三行読んでみますと、まず國土の荒廃という項がありまして、その中で昭和十四年から十六年に至る平均で毎年四十九万町歩に達した造林が、昨年は七万町歩になつた。これは國土がだんだん廃れていく樣を如実に示しておる。
政府は過般経済実相報告書なるものを発表いたしました。報告によりますと、一千万人に近い失業者が予想されております。國民大衆の前途は、ますます窮乏の一路をたどるばかりであります。ここに、この端境期における食糧危機突破が現下の最も緊要なる問題として取上げられなければならない理由があります。
さて現在の住宅不足数は、過般の「経済実相報告書」において報告されております通り、約四百五十万戸と推定されております。右に対しまして終戰後住宅の建設戸数約五十二万九千戸、差引きまして不足戸数は大体四百万戸となります。
政府は今回発表しましたところの経済実相報告書、或いは経済危機突破対策その他すべてを見ましても、住宅という問題については余り触れていないようであります。殆んど触れていません。何故か、それは住宅に苦しみを持たない人たちであるが故に、こうした結果になるであろうと私は考えます。(拍手)願わくは全國に恐らく千七百万人に及ぶ住宅のない人たちが、職よりも何よりも先ず家庭を欲しい、住む所を欲しいといつておる。
○原口忠次郎君 住宅問題に関しましては、去る七月政府の発表いたしました経済実相報告書によりますると僅かに二十数行を費やしたのみでありまして、現実の把握はもちろん、將來の見通しも困難であります。今日戰災復興院総裁の御説明を拜廳いたしましても、前途甚だ心細いものを感ずるのでございます。第一次欧州大戰後、敗戰各國は勿論、戰勝國すら住宅の復興には二十数ヶ年を要したのであります。
(拍手)先きに政府は経済実相報告書を以て明らかにいたしました通り、戰爭によりまして國土を荒廃させ、基礎的な生産力は疲弊いたし、あまつさえ敗戰と共に健全な経済秩序をも混乱せしめたのであります。かような我が國にとりましては、経済をその直面する破局から救いまして、これを再建の方向に導くことが最も必要なことと思うのであります。
(拍手) さきに経済実相報告書をもつて明らかにいたしました通り、戰爭によつて國土を荒廃させ、基礎的な生産力は疲弊いたしまして、あまつさえ敗戰とともに健全な経済秩序をも混乱せしめたわが國にとりましては、経済をその直面する破局から救い、これを再建の方向に導くためには、民主的な経済秩序を立て直すとともに、まず輸出を促進いたしまして、これによつて食糧と枯渇した復興資材等とを外國から輸入する以外に途はないのでありまして
先般政府が発表いたしました経済実相報告書にも明らかな通りでありまして、わが國の生産力の根源であります労働力は、戰前の三分の一程度に下りました。失業者は、潜在失業者を加えまして一千万人に達する状況にあるのであります。これらの失業者は、現在のインフレの波にかくれてはおりますが、この狭い國土に失業者が右往左往いたしまして、容易ならざる事態に立ち至ることは、火を見るよりも明らかなる事実であります。
政府はさきに経済実相報告書を國民に公表されましたが、それは机上の実相報告であつて、社会の実相はこれ以上に深刻であります。
そこでわれわれが、最近発表されました食糧緊急対策というものを見てみますと、これは非常にたくさん書いてございますが、その中で、経済実相報告書というものとの間の非常な大きな食い違いを平然と御発表になつておる。これを申しますと、たとえば緊急対策では、六大都市では魚は七月から十月までにかけて三日間に一人当り三十五匁ずつを配給する、こういう話であります。
これは経済実相報告書に明示してあります。この現象は、一体何を示すか。
それからもう一言断つておきたいことは、経済実相報告書というものが、この敗戰國においてあれだけのものが出せたという事実を一つ御認識を願いたい。どこの世界を取つて見ましても、敗戰國において経済の実相をあからさまに國民にああいう形で出しておることは、私の知つておる限りはございません。從いましてあの報告書の中に、我々としてもそれは不満な点があるわけであります。
第一に経済実相報告書が藪医者の処方箋である。こういう御話でありますが、実際、又一面においては‥‥又別の御質問は、正直な者がいつまでも馬鹿を見るようなやり方は怪しからんと、こういうことでありますが、正直な者が馬鹿を見た最大のものは戰爭中の施政、政治のやり方であつたのであります。
併しながら本日の発言は内閣から発表せられた「経済緊急対策(経済実相報告書を含む)」の範囲に限ることといたします。会議時間は四時間といたしまして、各発言者の発言時間は十分間でございます。発言者は制限時間を遵守せられんことを望みます。本日発言する議院に對しましては、議長はすべて自席で発言することを許可いたします。 —————————————
この経済実相報告書が、政治的な意図をもつて書かれたのではないかというお話でありますが、さようではございません。これは事実を率直に述べまして、そうして國民に知つてもらうということであります。この事実を述べました述べ方についてのいろいろな御判断は、これを御自由であります。
昭和二十二年七月七日(月曜日) 午後一時四十七分開議 ――――――――――――― 議事日程 第十二号 昭和二十二年七月七日(月曜日) 午後一時開議 第一 自由討議 ――――――――――――― 一、自由討議の問題 経済実相報告書について。
経済実相報告書を問題に供します。なお、自由討議における発言の時間は、一人十分、答弁は五分と定めます。 土井直作君、発言者を指名願います。