この穴を埋めるための法律案がただいまこの委員会に付託されておりますところのいわゆる経済基盤強化資金法でありますから、私どもはこの法律案の意図するところを究明するとともに、すみやかにこの法律案を成立させますことが、今日なべ底型の不況に悩む国民のためであると私は思いますので、ます私は、この法律案を中心として、大蔵大臣並びに政府委員にその要点を御質問いたしたいと思うのであります。
ことに、今度の信用保険公庫の基金にされる六十五億円というものは経済基盤強化資金法案によって、六十五億円がごの公庫に出されるのでありますが、何と書いてあるかといいますと、経済基盤強化資金法の第十一条の第二号でありますけれども、中小企業信用保険公庫に出資する六十五億円の基金は、同公庫の保険事業の損益計算上損失を生じた場合において、その損失をうめるための保険準備金とする、こう書いてあるわけであります。
次にお尋ねしたいことは、この六十五億円の保険準備基金でありますが、そもそも、準備基金というものは、先ほど私が述べましたように、経済基盤強化資金法によると、損失補てんのためのものである、こういうことが書いてあるのでありますが、これの運用の問題がある。