1983-03-23 第98回国会 参議院 運輸委員会 第3号
第一点は、「一般区域トラック運送事業の事業区域の設定については、経済交通圏単位への拡大を図る。」
第一点は、「一般区域トラック運送事業の事業区域の設定については、経済交通圏単位への拡大を図る。」
神戸の業者で適当なもので、大阪で仕事をしたい者は、大阪で開業すればこの問題は解消するのだと思うのでありまして、この勢力分野を余り小さし刻むことは、御承知の通り実情に合わなくなりますので、その事業区域、勢力分野はできるだけ経済交通圏に合わすように広く考えたいと思いますので、その上ではお互いに均衡がとれるように免許、増車で以て問題を解決して行けば、円滑に行くのではないかと思われます。
かくて十五日質疑を打切り、討論に入りましたところ、日本社会党を代表して楯兼次郎君より、日本社会党を代表して熊本虎三君よりそれぞれ賛成の意見を述べられ、また自由党を代表して鈴木仙八君より、本案に対し、政府は自動車運送事業に対する事業区域を定めるにあたつては、経済交通圏の実情に即してこれを行うべきであり、同時にまた常習としてその事業区域外のみにおいて営業する者に対しては厳にこれを取締るべきである旨の附帯決議
附帯決議案 政府は、自動車運送事業に対する事業区域を定めるにあたつては、経済交通圏の実情に即してこれを行うべきであり、同時にまた、常習としてその事業区域外のみにおいて営業する者に対しては、厳にこれを取締るべきであります。 案文は以上の通りであります。何とぞ諸君の御賛成を望みます。
○岡田(五)委員 とかく行政圏と経済、交通圏というものは一致しないのが、現在の日本経済また行政の組織とのにらみ合せからいえば常識だと思いますが、ことに経済機関としての交通機関である自動車というものは、交通圏を基礎としてきめるのが当然だと、うように私は考えるのでありまして、かような事業区域をきめるにあたつては、行政圏というようなものにとらわれないで、経済圏を基礎としておきめになるように御希望を申し上げる
これは私の昨日の質問に対しても、さようなお含みのある御答弁があつたようでありますが、ただ事業区域をおきめになります場合に、自動車局長のお話によりますと、経済、交通圏ということを基礎としてきめるというお話でございます。私たち非常に懸念いたしますのは、こういうような事業区域をきめられるのに、とかく行政区域を基礎とされる。
たまに全く例外的にそうしたこともありましようが、そういうものを全部認めるというわけではありませんが、過去の実績というのは、何といつても経済交通の必然に従つて起つたことが多いのでありますから、いわゆる経済交通圏としてどれが適正かを判断する最も有力な材料になる、参考になるという意味でございます。そういう意味で重要視したいと思つております。